A96.蛇塚三角点

1.動 機
 神峰公園から神峰山に登る登山道の途中に蛇塚遺跡があり、その近くにその蛇塚の名前を冠した四等三角点(369.4)がある。この1月に今年の干支(蛇)の山として蛇塚まで登ったが(A11)、まだ腰の療養中で足元がスニーカだったので、三角点のピークを踏むのは山靴を履けるようになってからと、その時は諦めた。このことを思い出して、日立北部の和子の実家のお墓参りをした帰りに、この蛇塚三角点まで登ってみることにした。

2.データ
a)山域:蛇塚三角点(369m)
b)登山日:2013/09/22(日)
c)日程:鞍掛山駐車場11:00 ---- 11:45南入口ヤブ11:55 ---- 12:00鉄塔点検路12:10 ---- 12:25蛇塚三角点12:30 ---- 12:40蛇塚 ---- 12:45大煙突展望台(昼食)13:10 ---- 14:00鞍掛山駐車場
(蛇塚三角点探索ルート)

(蛇塚三角点探索ルートの高低差)

d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「日立」

3.山行記録
 墓参りを終えてから、スーパで昼食用のパンを購入して鞍掛山登山口の駐車場に向かった。駐車場には観光バスが一台停まっていたが他に車はなかった。
 ここからは(A11)に書いたと同じく神峰山登山道を歩き、丸太の階段で息を切らせ、廃棄物処分場を覗きながら金網沿いを歩き、ヒサカキの並木を通り過ぎたところに、左の尾根に入る薄い踏み跡があった。
(鞍掛山駐車場)
(ヒサカキ並木)

 この尾根は三角点峰に繋がっているので、踏み跡は少し薄い感じだが入り込んで行った。ところが、100mも登っていくと一面萱など背の高い雑草で覆われて行く手を阻んでしまった。どこかに抜けるところはないかと右往左往してみたが突破は困難とみて撤退。
 登山道に戻って沢を渡って少し歩くと、左の斜面に上がる道が見えた。その手前に湿地帯のような沢があり、そこには朽ちかけて沈みかけている危なっかしい木の橋が渡してあって恐る恐る渡る。向かいの斜面の道は黒いプラスチックで作った階段になっていて、東電の鉄塔点検路であることが分かった。点検路は萱の藪の中に伸びて尾根まで上がってそのまま次の鉄塔に向かっていて、左右は藪だらけで脇に踏み跡はない。道の30mほど右に樹林のピークがあるように見え、三角点はそのあたりと思われるがいかんともしがたい。またあえなく撤退。
(南尾根はヤブで行止り)
(鉄塔点検路も×)

 登山道に戻って200mも歩いて行ってから左の尾根に上がると、樹林の中に広く立派な道が伸びていた。この道を歩いて行くと、道はピークを越えて向かいに行ってしまいそう。
 この道から外れて左の高みに上がって、最高点近くを探し回ると四等三角点らしき標石が見つかった。喜んで早速和子を入れた証拠写真を撮ったが、標石を良く見ると、表面に四等三角点の表示は無く、代わりに「鑛東」と刻印してあった。
(北尾根にはいい道)
(鑛東標石)

 鑛東標石で四等三角点の身代わりにしようかとも考えたが、念のために近くをうろうろ探しまわっていると少し離れたところに四等三角点が見つかった。証拠写真を撮って蛇塚三角点探しは無事完了。
(四等三角点)
(証拠写真)

 なんとか蛇塚三角点にタッチすることが出来て気が緩んだのか、帰りの方向を少し間違えたりしたが、何とか軌道修正して登山道に戻って、登山道を100m歩くと蛇塚の分岐点に着いた。1月に来た時には地面に倒れていた蛇塚の石碑はきちんと立て直してあった。
 写真だけ撮って蛇塚から少し引き返すと、左手に「助川線35号にいたる」と「大煙突展望台」の道標が立っている。点検路の階段を登って行くと鉄塔35号が見えてきて、右に「大煙突展望台」の看板が立っていた。
(蛇塚)
(大煙突展望台の先はヤブ)

 大煙突展望台の看板近くも草ぼうぼうで、冬場のように広場でゆっくり休むわけにはいかない。広い点検路に座り込んで、ススキ越しに鉄塔と高鈴山を眺めながら昼食のパンを頬張った。
(大煙突展望台からの大煙突と高鈴山)

 帰りは、地形図に表示されている鉄塔の先に伸びている破線の道を辿って駐車場に戻る予定だったが、この道も鉄塔のところで厚いヤブに阻まれて進行不能、往路をそのまま引き返した。
  


inserted by FC2 system