C101.鷹取岩(MAC)

1.動 機
 水戸アルパインクラブ(MAC)の月一回定例山行の10月は、男体山から鷹取岩に縦走するコースで案内されていた。現地に行ってみると、幹事さんが下見した結果、古武屋敷に車を置いて先に鷹取岩に登ってから大円地越に回ってそのまま古武屋敷に下ってくることとし、元気の余っている人はそこから男体山を往復してくるというコース取りに変わっていた。我家はこれに便乗して、大円地越に着いて一緒に弁当を食べてから、男体山往復を省略して先に帰らせてもらった。それでも我家としては結構な運動量であり、半日皆さんと一緒に歩いて十分に楽しんだ幸せな一日でした。

2.データ
a)山域:鷹取岩(460m)、櫛ヶ峰(554m)、曽根三角点(460m)
b)登山日:2015/10/7(水)晴
c)コースタイム:自宅 7:35 = 8:40西金駅8:45 = 8:55古武屋敷駐車場9:00 ---- 9:50フジイ越9:55 ---- 10:00 展望岩 ---- 10:10鷹取岩10:20 ---- 10:30フジイ越10:35 ---- 10:40曽根三角点 ---- 10:55休憩11:00 ---- 11:20小草越11:25 ---- 11:45櫛ケ峰 ---- 12:10大円地越(昼食)12:45 ---- 13:40大円地駐車場13:45 ---- 13:55古武屋敷駐車場14:00 = 15:30 自宅
(鷹取岩ハイキングの歩行軌跡)
(鷹取岩ハイキング歩行軌跡こ高低差)
d)同行者:MAC会員9名、和子
e)地形図:1/25000 「大中宿」

3.山行記録
 集合時間10分前に西金駅に到着するように我が家を出発したが、出がけの日立の町で大渋滞、途中焦れどもどうしようもなく、西金駅に着く直前に確認の携帯が鳴ってしまった。集合時間直前に西金駅に到着すると、「古武屋敷まで車で上がって先に鷹取岩に登るうよ」と計画変更を知らされる。トイレを使って、車を連ねて古武屋敷への狭いくねくね道を走って行った。何台も土地の人の車に出会ったが、難所の手前では土地の人が上手に待ち合わせしてくれたので、順調に走って古武屋敷登山口の狭い駐車場に車を入れることができた。
 靴を履き替えてすぐに歩き始める。古武屋敷の集落を真っ青な空のもと、目の前に岩稜を見上げながら気持ちよく歩いて行く。鷹取岩を写真にしたかったが、逆光でうまくいかない。
(古武屋敷駐車場)
(古武屋敷集落)
 10分近く集落を歩いたところで、民家の前庭を通らせてもらって鷹取岩への登山道に入った。
 登山道は崖のような急斜面に作られたトラバース道、うっかり踏み外さないよう気を遣いながらみんなの後を追う。行列の写真など撮っていては危ないのだろうが、これが癖なので自分では抑えが利かない。
(民家の庭を通らせてもらって)
(急斜面のトラバース)
 右手に岩山が見えてきた。どう見ても男体山だが、「このコースで男体山が右に見えるとはどういうこと」と思ってナビを見ると、岩稜の出っ張りをトラバースするために大きく東に回り込んでいて、北にある男体山が右手に見えていたのだった。
 杉の植林帯やブナなどの雑木の中を進んでいるうちに、崩落生々しいところを通り過ぎる事になった。応急の道は造られていてロープも張られているので、みんな慎重にゆっくりと通過できた。
(右側に男体山が見えるの?!)
(崩落地帯)
 続く岩場を攀じ登ったところに展望のいいところに出たが、写真だけ撮ってそのまま通過、フジイ越で大円地越ー鷹取岩の表縦走路に合流したところでやっと一休み。
(岩場登り)
(フジイ越で一休み)
 フジイ越えから少し歩いたところで少し右手に登ったところが展望岩。男体山は頭がちょっと見えるだけだが、目の前にこれから登る鷹取岩の岩壁が見えており、その右手の谷間にポッコリと入道岩の頭が見えていていい眺めである。遠くに山波が見えるが、ボケてきた頭では悲しいことにどれが何と言う山かは特定できない。
(展望岩から鷹取岩と不動岩)
 展望岩に長居することなく、急坂を下ったり登ったりして鷹取岩に登りついた。
(下って)
(登って)
 ここからだと入道岩が根元から見ることができ、頂上部が入道坊主の顔をしているのが良くわかる。その右に展望岩、すぐ後ろに曽根三角点峰、右奥に男体山、左に女体山(長福山)が見えている。
 集合写真を撮った後に、ここまで元気に登ってきた証に、鷹取岩の山頂標を入れた夫婦二人の証拠写真を撮ってもらう。
(鷹取岩から不動岩)
(鷹取岩での証拠写真)
 鷹取岩からの岩場の下りは本日一番の緊張場面、登る時に比べて下りでは下が見えるからだろうか少々怖い。
 フジイ越えまで引き返してきて一休み。
(下りは恐い)
(フジイ越で休憩)
 フジイ越えからすぐのところの登山道の左の高みに、曽根四等三角点の標石があったが、展望もないので標石の写真だけ撮って通過。
 少し歩いたところで左下に古武屋敷の集落が見えてきて、スーパ林道のトンネルの上あたりに、我が愛車も停まっている駐車場が見えていて、あそこから登って来たんだなあと感じ入る。
(曽根三角点460.3m)
(古武屋敷駐車場が見える)
 何度か上り下りを繰り返した分岐のある鞍部で休憩が入り、「川本さん、これから上り下りがきつくなるから巻道を行ってもいいよ」と気を遣ってもらったが、やはりみんなと一緒に賑やかに歩いた方が楽しいので「頑張ります」と同行させて貰うことにした。
 早速登り道になったが、遅れないように頑張って付いて行く。
(一休み)
(登って)
 左の樹間に見える男体山が随分近くなってきた。
 次に休憩を取った小草越の手前に、裏縦走路への分岐らしき薄い踏み跡があり、元気だった10年近く前に、今歩いている表縦走路と裏縦走路とを繋いで周回したことを思い出す。
(男体山が近付いた)
(小草越)
 小草越からきつい登りを繰り返し、おっかない狭い岩場を歩いたりして櫛が峰に到着した。山頂が狭い岩場だったので、一人づつ順番に登って展望を楽しむ。私も登ったが、下は目がくらみそうな断崖、バランスが悪くなった我が身を考えて、岩場の端まで出て真下を覗くのは止めにし、岩場の真ん中で周りの展望写真を撮るだけにした。
 櫛ヶ峰まで来たら後は楽ちんコースだろうと思っていたら、意外ときつい登り下りが続いて汗を絞られる。
(櫛ケ峰)
(まだ登りがあったの)
 12時過ぎにやっと大円地越に着いて、テーブルベンチに座って賑やかな弁当タイム。
 食事が終わったところで、オカリナの演奏があった。美しい音色が響き渡って、しばし聞き惚れていた。
(大円地越で昼食休憩)
(オカリナ演奏)
 昼食が終わって、男体山まで登りたいと言う女性の声があって、この声につられて賛同者がだんだんと増えてきて全員揃って登ることになった。我家はここまでで充分に疲れた気分になっていたし、男体山には7月、8月と登ったばかりだったので、午前中みんなと一緒に歩いたことで満足し、皆さんにここまで付き合って貰ったお礼を言って、ここで別れて下山することにした。
 ここからは治子さんと我家の三人、治子さんと和子のおしゃべりを聞きながら静かな下り、簡単だと思っていた大円地までの道のりが意外と遠く感じられてしようがなかった。。
(皆さんはこれから男体山へ)
(我家はここで下山)
 それでも崩落場所を通過して、健脚コース分岐まで下ってくると、大円地集落まではもうすぐ。
(崩落場所通過)
(健脚コース分岐)
 大円地から振り返ると、男体山の岩稜が目の前に聳えている。みんなはもう登りついているだろうなと、手を振りながら大声で叫んでみた。
 スーパ林道に出て大円地の駐車場に着くと、駐車場には一台の車もなかった。こんな大円地駐車場を見るのは初めてでびっくり。
(男体山山頂にヤッホー!)
(大円地駐車場は空っぽ)
 大円地駐車場からすぐ、男体トンネルの手前でスーパ林道から別れて一登りすると、すぐに古武屋敷登山口の駐車場だった。治子さんともここで別れて我家に向かった。
(スーパ林道から別れる)
(古武屋敷から岩稜が見える)
 駐車場脇のムクゲとキバナコスモスが岩稜をバックにして綺麗だった。
(ムクゲ)
(キバナコスモス)


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