C121.生瀬富士(MAC)

1.動 機
 水戸アルパインクラブ(MAC)の”茨城の山毎月定例山行”の12月は、生瀬富士から袋田滝展望所まで縦走するコースで、一昨年二人で歩いたコースとほぼ同じだった。岩場が連続するこの生瀬富士コースは、腰痛が再発してきた今の私の状態では無理かもしれないと心配しながらの参加だったが、馴染みの皆さんに元気づけられて無事歩き通すことができた。

2.データ
a)山域:生瀬富士(410m)、立神山(420m)
b)登山日:2015/12/2(水)晴
c)コースタイム:自宅 7:40 = 8:50町営駐車場9:00 = 10:00尾根(休み)10:05 ----10:20生瀬富士10:25 ---- 10:35岩頭10:40 ---- 10:50生瀬富士 ---- 11:10立神山(昼食)11:40 ---- 12:10かずま ---- 12:25崖上展望所12:40 ---- 12:50かずま ---- 13:20滝本 ---- 13:30トンネル入口 ---- 13:35袋田滝展望台 ---- 13:40エレベータ上展望台13:45 ---- 13:50吊橋 ---- 14:00お土産屋 ---- 14:10町営駐車場14:30 = 15:30 自宅
(生瀬富士ハイキングの歩行軌跡)
(生瀬富士ハイキング歩行軌跡の高低差)
d)同行者:MAC会員12名、和子
e)地形図:1/25000 「袋田」

3.山行記録
 袋田の町営駐車場に着くと、ほとんどの参加者が到着済みで、久し振りに顔を合わせる仲間も多くて挨拶も忙しい。
 岩場手前まで登ってからその先の進退を決めることにして、一応定刻に出発した皆さんの後について集落の道を歩き始めた。
(袋田町営駐車場)
(集落の道)
 登山道に入っても始めは緩やかな道で楽勝だったが、休みもいれて50分も歩くと急斜面を登る登山道になった。尾根道に出るまで10分頑張った。
(始めは緩やかな道)
(急坂登り)
 周りの奥久慈の山を眺めながら一休みして尾根道を歩いていくと、いよいよ鎖が張られた厳しい岩場になった。ここを通過できるかどうかを心配していたのだが、前を登る仲間を見ていると私にも登れそうだという気分になってくる。気持を決めていざ登り始めると、足場もしっかりしているので、心配するほどの事もなく登りきることができた。
 これで一安心と思っていたら、5分もしないうちに山頂直下でもっと長い岩場があった。ここまで来ては引き返すわけにはいかない。気を引き締めてみんなの後に続いて登っていった。
(岩場登り)
(山頂直下の岩場)
 登りきると生瀬富士の山頂到着、崖下に奥久慈の山々の展望が広がる。低い所にはまだ紅葉が残っていて綺麗だった。
(生瀬富士山頂からの展望)
 反対方向の尾根続きの先に名物の岩頭がある。そこまで岩稜脇の狭い足場のトラバース、両脇がそぎ落ちた痩せ尾根歩きと厳しい岩場とが続いたが、悩まないでみんなの後に続いた。
(岩頭への崖脇のトラバース)
(岩頭への痩せ尾根歩き)
 無事岩頭下について、先に登っていた和子たち7人に引き立て役になってもらって、生瀬富士岩頭の写真を撮らせてもらった。
 自分でも攀じ登っていくと正に360度の大展望が広がっており、生瀬富士山頂方向には、紅葉に挟まれた長い岩尾根が見え、仲間がもう引き返す体制になっている。
(生瀬富士の岩頭)
(岩頭から生瀬山頂を振り返る)
 岩頭を下りて、岩尾根を慎重に歩いて山頂に戻ると、一息する間もなく次に向かう。ここからの下りは、登ってきた岩場に負けないぐらいものすごい急坂下り、足を滑らさないように慎重に下る。
 無事鞍部まで下りてから立神山まで同じだけ登りかえして昼食休憩。まだ11時を過ぎたばかりで、少し早めだがめいめい陣取って弁当を広げた。
(生瀬富士から急坂下り)
(立神山で昼食)
 立神山山頂からは、先ほど渡った生瀬富士の山頂から岩頭への岩場が目の前に見えていた。
(立神山からの生瀬富士)
 立神山山頂から下って、紅葉を見たりしながら何度か上り下りして袋田の滝を真上から覗きこむ崖上に立つ。
(立神山下って)
(かえで紅葉)
 上から見ると、袋田の滝が、黄門様が名付けたように四度の滝であることがよく判る。いや、下の展望台からは見えない上の滝も入れると五度の滝にも見える。
(崖上展望所から四度の滝)
 滝の上には、月居山手前の前山が尖った山容を見せており、右下にはうねって流れる滝川沿いに広がる袋田温泉の滝本の街並みが見えていた。
(月居の前山袋田温泉)
(袋田温泉滝本)
 ゆっくり展望を楽しんでから、かずまの峠まで引き返して左の分岐に別れて街に向かって下っていく。この下り道はロープ場もある長い急坂下りが続いたが、途中の綺麗なカエデの紅葉に慰められながら下っていった。
(かずまから急斜面下り)
(紅葉に慰められて)
 滝本まで下りついて、袋田の滝を展望台から眺めに行くことになっている。滝展望台入口に向かって歩いて行くと、滝川沿いの街路にも綺麗な紅葉がたち並んでいた。
 入口で\300の入場料を払ってトンネルの中を歩いて行く。
(街にも紅葉)
(トンネルを通って)
 展望台に出ると、目の前いっぱいに名瀑袋田の滝が見えている。いつ見ても迫力があって見応えのある素晴らしい滝だ。
 エレベータに乗って上の展望台からの4度の滝も楽しんだ。紅葉の時期が過ぎた平日なので、エレベータも行列無しで乗ることができた。
(袋田の滝展望台から)
(エレベータ上階から)
 エレベータで下に降りて吊橋側の出口から出た時に、吊り橋前から斜めに見上げる四度の滝もなかなかいい。
 吊橋を渡って茶屋街を抜け、ぼんぼりが飾られた道をゆっくりと歩いて滝本に出て、評判のアップルパイを買い込んで駐車場に戻った。
(吊橋から)
(のんびりと街へ)
 駐車場に着いたのは14時過ぎ、トイレを使い、帰り支度をしてから会長さん、幹事さんの挨拶があって解散になったが、会員の中に、長年仏像を彫るのを趣味にしている人がいて、今日は車に作品を載せてきたと云ってお披露目があった。欅の一本材から彫りだされたさが1mもある大作で、直立した姿勢を木目も美しく彫りだされており、優しさに満ちた有り難い表情をされていた。
(駐車場到着)
(手作りの仏像:さ1m)
 発車前に、初めて味わうアップルパイを美味しく食べて、皆さんについて歩き通した久し振りの山歩きに大満足だったので、今日は寄り道もしないで我が家に帰ってきた。


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