C45.八溝山(福島県側遊歩道再訪)

1.動 機
 先日の盛金富士のイワウチワが盛りを過ぎていたのが残念で、他のところで新鮮なイワウチワを見ることができないかと検討した。去年の4月20日に水戸アルパインクラブの「八溝山福島県側遊歩道」山行を思い出し、茗荷沢をパスすれば距離は8km程度、二人で歩いても大丈夫だろうと早速出かけてきた。コースの遊歩道2や遊歩道3の道端にはイワウチワやカタクリの花が真っ盛り、去年よりの花付が賑やかで満足いっぱいの山行になりました。

2.データ
a)山域:八溝山(1022)
b)登山日:2015/04/18(土)
c)日程:自宅 8:35 = 10:20 八溝山山頂駐車場 10:30 ---- 10:40 真名畑分岐 ---- 10:50 鹿の又分岐 ----(遊歩道2)---- 11:55 鹿の又林道始点 ---- 12:40 (昼食) 13:25 ---- 13:55 遊歩道3始点---- 14:20 遊歩道3終点 ---- 14:45 茗荷分岐 ---- 14:50 高笹山分岐 ---- 15:20 八溝山山頂駐車場 15:30 = 16:00 月待の滝 16:10 = 17:30 自宅
(八溝山再訪歩行ルート)
(八溝山再訪歩行ルートの高低差)

d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「八溝山」

3.山行記録
 今回は山頂直下の駐車場まで車で登ると、駐車場は半分車で埋まっていた。登山道を管理する人が二人いて「どこまで行くの」と話しかけられ「福島県側の遊歩道を歩いてきます。道は大丈夫でしょうか?」と訊くと「私たちは茨城県側だけ、福島県側の状況は把握していない。ベテランみたいだけど、気を付けて」とにこやか笑顔。何も情報が入っていないという事は異常なしということと判断して歩き始めた。
 駐車場から階段道を上がるとすぐに八溝山の山頂、空は青空なのに遠くの山はガスっていてほとんど見えない。展望台には登らないで山頂を通り過ぎた。
(山頂駐車場)
(山頂展望台をパス)

 県道におりて歩いて行き、峰越連絡林道の案内板がある分岐の先から、笹の繁る遊歩道2を下って行った。
 この道に入って5分もするとカタクリの花がちらほらと見えてきた。それも、今日はお日様が出ているのでそっくり返るように花開いている。今年初めて見るカタクリの花に興奮してシャッタを押しまくる。
(遊歩道2)
(カタクリ)

 カタクリを見ながら10分も下ると、今度はイワウチワの群落が出てきた。ここは1000m近い高地、まだ花開いたばかり、まだ蕾のものも多い。綺麗に開花した株を見つけてはシャッタを押しながら下って行く。
 ほどなく、今度はまたカタクリの花が見えてきた。それも大群落だ! 下の方から「すごーい」と賑やかな声が聞こえてきた。大きな声からしてグループ登山かと思ったら、これも夫婦二人連れ、遊歩道3を下ってこられたとのことだが、我が家とは大違いの賑やかなご夫婦、色々な情報をいただいた。遊歩道3でもカタクリの大群落があってせっせと写真を撮っていたら見飽きた感じがしていたが、ここのカタクリは新鮮でまたシャッタを押したくなった。と言いながらあちこちに入り込んではシャッタを押しておられた。
(イワウチワ)
(またカタクリ)

 薄紫のカタクリの花に見惚れながら尾根道をジグザグに下って鹿野又沢に入ると、ここからはニリンソウやキクザキイチゲの白い花が現れて新鮮な印象を与えてくれた。カタクリの花も咲いている。
(ニリンソウ)
(キクザキイチゲ)

 石がゴロゴロして歩きにくい沢沿いを、右に左に渡りながら下っていって鹿の又林道に近づくと、周りはニリンソウの絨毯のような光景になった。去年はこんな大群落があったという記憶がない。今年は花付がいいみたいだ。ラッキー!!
(ニリンソウの絨毯)

 広い鹿の又林道に出ると、スミレやキケマン、ハルトラノオなどの野の花があちこちに咲いていて、目を楽しませてくれた。林道の終わりに近づいたところで弁当を広げて一休み。
(エイザンスミレ)
(タチツボスミレ)

(キケマン)
(ハルトラノオとカタクリ)

 ゆっくりと弁当を食べてから少し歩くと遊歩道3始点の案内板が立っていた。
 遊歩道に入るとすぐに急な階段道が始まった。初めはカタクリの花がちらほら咲いていたが、やがてイワウチワの大群落が始まった。こちらの斜面のイワウチワは遊歩道2のものよりも花が大きく、もう満開になっていてずっと華やかだった。
(遊歩道3入口)
(イワウチワ群落に見とれる)

 イワウチワの群落は広く、遠くの花まで入れて写真にしたいが、なかなかうまくいかない。近くの花だけを撮った方が綺麗に見えるが、全体像にもこだわりたい。。
(イワウチワ群落)

 イワウチワの急登を過ぎると、今度はカタクリの大群落が始まった。こちらは下に落葉が散り敷いていて、カタクリの花が余り目立たない。下地が緑だと薄紫のカタクリの花が引き立つのだが、贅沢というものか。
(カタクリ群落)

 カタクリの群落を過ぎてしばらくクマザサの道を登って行くと、八溝山頂に繋がる真名畑八溝山林道に登りつく。この林道をしばらく八溝山方向に歩いたところから左手の尾根にある遊歩道に入った。
 クマザサの中にもところどころにカタクリの花が見られ、大群落で見るよりも可愛く見えるから不思議なものだ。
(八溝山へ)
(ササの中にカタクリ)

 駐車場に戻ると残っているのは我が家の車だけ、コーヒを飲みながら一休みしてから帰途についた。
 途中、月待の滝に寄り道、先日テレビで放送していたのでどうしても見て帰りたかったのです。
(月待の滝)
(滝の裏)

 夕方我家に帰り着いて庭に出てみると、和子の丹精込めた花たちが色とりどりに咲いていて、八溝山の花たちに負けず綺麗にみえた。
(シャクナゲ)
(ムスカリ)

  



inserted by FC2 system