D61.ヘルスロード37(助川山市民の森)

1.動 機
 6月に入って色々取り込んでいたこともあって外歩きを怠っているうちに、このHPに書く種が無くなってきた。久し振りにヘルスロードを歩くことを思い立って、日立の13コースの中でまだ歩いていないNo.37助川山自然の森を歩くコースを選んだ。コース案内によれば、片道4km、往復で8kmあり、久しく歩いていない私の足腰が耐えられるかどうか心配だったが、ゆっくりゆっくり歩いて何とか完歩することが出来ました。

2.データ
a)山域:助川山
b)登山日:2016/06/27(月)晴
c)コースタイム:自宅10:30 = 11:00であいの広場11:05 ---- 11:30ゴンドラ下 ---- 12:05おむすび池 ---- 12:20おおみねの丘12:25 ---- 12:40助川山13:15 ---- 13:40石の池13:45 ---- 14:10おむすび池 ---- 14:35ゴンドラ下 ---- 14:50ネイチャーセンタ 15:00 ---- 15:00ふれあいの広場 = 15:30自宅
(助川山市民の森・ネイチャールート 歩行軌跡)
※歩行距離が7.7kmと案内書の8kmに足りないが、案内書は助川山の上り下りの両方をかたつむりトレールで歩く計算になっているものと思われる。
d)同行者:和子

3.山行記録
 助川山の山頂で昼にする積りで10時半に我家を出発し、11時に助川山市民の森の出会いの広場駐車場に到着した。
 駐車場前に大きな標石があり、その前の路面に「ゴールまで4.0km」とヘルスロードの表示があった。
(駐車場)
(助川山市民の森の標石)
 であいの広場からすぐのところにネイチャーセンタの案内板が立っていて、右斜面上に板壁の建物が見えていた。階段手前に「不在」の表示がしてあったのでそのまま通り過ぎた。
 道は広くて舗装されていて車でも走れる道だが、駐車場のところに車止めがあって車は入ってこない。私は神経痛が出てこないように気を遣ってゆっくりゆっくり歩いていき、和子は少し行っては心配そうに振り返って待っていた。
(ネイチャーセンタ:不在札)
(舗装道を歩いていく)
 時々開けたところで大平洋を眺めながらどんどん歩いていくと洞門があり、その上をゴンドラが繋がって通って行くのが見えていた。近くの説明板によれば、
この架空索道は日立セメント(株)が太平田鉱山で採掘したセメントの原料(石灰石)を山根貯鉱場までの、山間約4kmを運搬しているものです。この索道は、昭和12年単線式として運転開始され、昭和29年複線式に改造して以来主要な石灰石運搬設備として現在に至って居ます。
 現在、石灰石運搬設備として、ベルトコンベアー、ダンプ、トラック等がありますが、国内で架空索道が運転されているのはここだけの珍しい設備です。
                      設備の概要
               搬器の容量   0.8u(家庭用の浴槽と同じ位)
               搬器の積載量  1.25t
               搬器の速度   150m/分
               搬器の間隔   約70m
この架空索道は、天候やトラブル等で突然止まったり、動いたりすることがありますので搬器を見上げたり、支柱には絶対にちかづかないでください。
危険防止のため、当区域内では出来るだけ速やかに通過するようお願いします。 日立市
 その先で視界の開けたところからは、太平洋をバックに、ゴンドラが繋がって動いていく様子が見えていた。
(鉱石運搬索道下:ゴンドラ通過)
(ゴンドラが見える)
 その先で山手側が開けたところには「上映時間は30分」という題目で、夕暮れ時には この丘から刻々変わる夕日と色々な鳥たちを見られると言う看板が立っていて、「ここから大平田鉱山が見えます」との看板もあって、石灰石の採掘場が白く見えていた。
 この辺りから助川山までたくさんの小さな幼樹が植えられていて、脇に「日立ふるさと文化少年団」や「青葉台子ども会」とか、○○婦人会など色々な団体の植樹記念の札がたっていた。
(夕日展望台から大平田鉱山が見える)
(記念植樹)
 道が折れ曲がる突き当りにおむすび池があり、池の畔に二人の男性が座り込んで大きな声で話し合っていた。聞こえてくる話の内容は池に咲いている睡蓮の花に付いてのようだった。
 睡蓮と蓮との違いを聞きながら、我家も池に浮かぶ白い花を眺めていた。和子はその中に赤い花を見付けて喜んでいた。
(おむすび池休憩舎)
(おむすび池の睡蓮)
 おむすび池で少し休んで歩いていくと道傍に馬力神などの小さな石碑が並んで立っていた。
 馬力神を見てから少し歩くと「この前6月のMAC月例ハイキング高鈴ではここに入ったのよ」と言って、おおみねの丘に上がっていった。広い展望を楽しみながらしばらくお休み。
(馬力神)
(おおみねの丘)
(おおみねの丘からの太平洋展望)
 おおみねの丘のすぐ先が助川山山頂への分岐で、ここから山頂まで直登とぐるぐる回りながら登っていくかたつむりトレールがある。私の足腰には長いかたつむりよりも直登の方が楽そうなのでまっすぐの階段道を登っていった。
 突き当りには休憩舎がたち、その後ろの山頂に三角点標石と山名標が立っていた。久し振りの山歩きで無事登ってきた記念に和子にシャッタを押してもらった。
(助川山山頂の休憩舎)
(三角点前で証拠写真)
 山頂からは360度の大展望、山側には風神山から高鈴山、神峰山、羽黒山、鞍掛山にかけての長い山並みを眺めることが出来、この稜線を歩いて小木津駅から大甕駅まで30kmの長い長い日立アルプスを歩き通した元気だったころを話し合った。
(助川山から展望:風神山〜高鈴山〜神峰山の稜線)
 海側には大甕から滑川まで日立の市街が見渡せ、休憩舎の前から下を見ると、ゴンドラが連なる架空索道が洞門から日立市役所の上の方まで繋がっているのが見えていた。
(太平洋展望)

 休憩舎でコーヒを飲みながらゆっくりと昼食休憩をして、終点の石の池に向かう。山頂から縦走路への下り”はかたつむりトレール”を歩いた。助川山の山腹をぐるぐる回りながら見る日立市街と太平洋の一歩ごとに変化していく眺めは、休憩舎の前で見るとは一味違うように感じた。
(かたつむりルート解説板)
(下りはかたつむりルート)
 縦走路から終点の石の池までは緩やかな下り道、両側にブッシュが繁る道をぐるりと回り込んで下っていくと、中に三つの石が浮かぶ綺麗な池が見えてきた。
 池の入口近くの路面には、出会いの広場のところと同じ「ゴールまで4.0km」の表示があった。池の畔のベンチで一休み。
(石の池)
(石の池もスタート地点)
 帰り道は始め登りが続いたが、助川山にもおおみねの丘にも寄道しないで腰を労わりながらゆっくりゆっくり歩いておむすび池までくると、一人の女性が池の畔の樹を見上げながら大きな声で「これクルミですよね」と声をかけてきた。
 見ると青いクルミの実の房があちらこちらの葉陰に見えていた。実がどんなになったら収穫できるのかなとの話になったので、時期を狙ってまたいらっしゃるのでしょう。
(クルミの樹)
(クルミの実)
 ネイチャーセンタの入口まで来て、不在の札の下に「不在でも解放しています」との紙がはってあったので、中に入って展示物を見せて貰うことにした。
 ネイチャーセンタの中の壁一面には、保全クラブのボランテア活動の様子や、助川山自然の森の中の樹木や草花の植物や鳥や虫などの動物の写真が並べて展示されていて、一通り見て回った。珍しいまむしの細長い抜け殻の実物展示もあったが、蛇嫌いの和子はそっぽを向いていた。
(ネイチャーセンタに立寄り)
(展示物)
 15時に駐車場に帰り着いて、車に乗ってすぐに帰途につき、帰りは日立市内は渋滞することで有名なR6を走ってみたが、退勤前の事もあって国道は驚くほど空いていて、我が家まで快調に走って最後まで気持ちの良い一日になりました。
 ゆっくりペースで歩いたうえに、更に道傍の草花を見付けては立ち止まってシャッタを押して休み時間を増やしていった。撮った花の写真を時間順に並べておきます。
(ハギ)
(ウツボグサ)
(ヒヨドリソウ)
(ヒメジオン)
(アカツメクサ)
(ヤマホタルブクロ)
(オカトラノオ)
(ネジバナ)
(チガヤ)
(ニワゼキショウ)
(コマツナギ)
(クマノミズキ?)


inserted by FC2 system