E15.東京バス旅行
葛西臨界公園−築地場外市場−東京タワー−水上バス−浅草寺

1.動 機
 馴染みのスーパで日帰りバスツアーの割引券が当たった。旅行の謳い文句は「春の訪れ葛西臨界公園20万本のスイセン畑、大人気水上バス遊覧」とあり、外に築地場外市場、東京タワー、浅草寺を回るお上りさんには嬉しいツアーだった。一番楽しみにしていたスイセン畑がまだ咲き始めの段階で期待外れだったが、あちこち連れ歩いてもらって、久し振りの東京見物を十分に楽しむことができた。

2.データ
a)山域:東京都心
b)登山日:2017/1/26(木)
c)コースタイム:森山7:20 = 7:35スーパ駐車場7:50 = 7:55日立南IC = 9:00守谷SA9:15 = 10:15葛西臨海公園10:50 = 11:10築地場外新市場(昼食)12:55 = 13:10東京タワー14:00 = 14:20日の出桟橋14:25 = 水上バスクルーズ = 15:00吾妻橋乗場 = 15:10浅草寺16:10 = 16:45守谷SA15:00 = 18:00日立南IC = 18:10スーパ駐車場18:45 = 18:55森山
(東京バス旅行観光ポイント)
d)同行者:和子

3.山行記録
 我家としては早起きして15分前にスーパの駐車場に着くと、ここを始発とする2号車は既に待機していて、我家はすぐに乗ることができたが、北の高萩始発の1号車に乗る人は寒い中で待たされた。
 1号車もやってきて定刻に発車すると、早速ガイドさんの挨拶が始まる。なかなかの美人、話し方も明るくて好感がもて、一日楽しいバス旅行にしてくれた。
(スーパ駐車場出発)
(明るいガイドさん)
 今日は雲一つない好天気、遠くの山まで見えていて嬉しい。雪をかぶった日光の男体山から大真名子山、女峰山の連山から那須連山まで綺麗に見えていた。
 筑波山や宝篋山など茨城の山を眺めながら走って土浦を過ぎると、遠くに富士山が見えてきた。
(日光連山)
(常磐道から富士山)
 東京の空気も澄んでいて、守谷SAでトイレ休憩をして首都高に入っても富士山は綺麗に見え、スカイツリーと富士山が並んだ珍しい写真を撮ることができた。
(首都高からの富士山)
(スカイツリーと富士山)

1)葛西臨界公園
 首都高に入って、いくつものジャンクションを曲りながら時々富士山を眺めている間に、バスは都心を通り過ぎて東京湾に出て、沿岸にある葛西臨界公園の駐車場に入った。
 駐車場から日本第二という大きな観覧車が見えていて、水仙公園はそのすぐ下にあるとのこと。ガイドさんに従って歩いて水仙園に着くと広い敷地にスイセンが植えられているが、花はまだやっと咲き始めたところ、期待外れにがっかり。いくつかの畑に分れていて、それぞれの畑には1万株とか2万株とかの立札が立っていた。全部の畑で20万株が咲き揃った景色を想像しながら、ところどころにまとまって咲いているスイセンの花を探しては写真を撮りながら歩き回った。
(日本第二の大観覧車)
(淋しいスイセン園)
(日本スイセン)
 スイセンの花が咲いているところが少ないので、一回りしても時間は半分残っている。これなら大観覧車にも乗ってみたいところだが、観覧車は一回りに17分かかるとのこと、集合時間に間に合わない。
 周りに大きな石を並べて日本庭園風に作った池があり、多くの可愛い水鳥を眺めながら木の回廊を歩き回った。
 池からの出口で係員に歩行を止められた。パークトレインが通過するので止められたのだが、可愛いトレインには乗客は一人もいなかった。淋しい公園だと思ったら、これから乗客を乗せるコースに向かうところだとのことだった。
(日本庭園風の回廊付池)
(パークトレイン)
 トレイン通過を待つ間、大観覧車の写真を撮ったが、大きくてはみ出していた。
 駐車場に向かって歩いていくと、海原でヨットに乗って望遠鏡を覗く航海士の像が高く聳え、その下ではハンドルの上で釣りをしたり水鳥と遊ぶ人形がいるお伽話に出てきそうな面白いモニュメントがあった。
(日本庭園風の回廊付池)
(パークトレイン)

2)築地新場外市場 
 葛西臨界公園の駐車場から首都高に戻って、湾岸線を走り有明通りに入って勝鬨橋を渡ったところでバスを降りて、ガイドさんに案内されて遂次場外市場に入った。ここで市場内を自由行動、各自昼食をとって定刻までにバスに戻るよう指示。
 場外市場は観光客であふれていて、外人さんの声も聞こえてくる。あちこちの店を土産物を物色しながら人の間を縫うように歩いていると疲れてくる。
 まだ12時前だが、めぼしい食堂に入って海鮮丼を注文した。どんぶりからはみ出すほど大きなエビがのった海鮮丼を頬張っていると、カニが入った味噌汁が出てきた。
(人出多い築地場外市場)
(海鮮丼)
 海鮮丼を美味しくゆっくりと頂いてから、混みあう場外市場を敬遠して外の車道沿いの商店街を見て回った。
 通りの突き当りに波除神社の鳥居があって、車道を渡ると鳥居の横に詳しい由来書が立っていた。NETの似たような説明を転記する。
 波除稲荷神社の起立は万治年間(1658-61)といわれています。当時、築地一帯の埋立てに際し、堤防がたびたび波に崩されて工事が難行していました。ある日、海中に漂う稲荷神の像をみつけ、これを祀ったところ、風も波もおさまり、工事が無事完了したと伝えられています。「波除」という尊称もこの伝説に由来するものです。
 以来、厄除や航海安全の神として、人々に厚く信仰され、祭りでは数多くの獅子頭が町をねりあるき、獅子祭りと呼ばれていました。今でも3年に一度、6月に行われる例大祭では、嘉永元年(1848)に造られた獅子頭が築地周辺を練り歩き、その伝統を伝えています。
 江戸時代、築地の南側には尾張徳川家の蔵屋敷があり、社殿前の天水鉢は、そこで船から荷物を陸揚げする小揚の人たちから奉納されたもので、獅子頭とともに中央区民文化財に登録されています。(中央区教育委員会掲示より)
(外回り)
(波除神社)
 鳥居を潜ったところの左に大きな銀杏の樹があり、幹に「ご神木 しだれ銀杏」とあった。枝がしだれる銀杏の樹には初めてお目にかかった。その脇に小ぶりな社があって、社の中には大きな獅子頭があった。お社は弁財天社で、獅子頭の歯は黒く塗られていて「お歯黒獅子」と書いた提灯がぶら下がっていた。
 鳥居の右側にはもう少し大きな獅子殿の社があって、金歯が光る獅子頭「天井大獅子」が入っていた。
 この二つの獅子頭がお祭りで担ぎだされる獅子頭で、大きさは「お歯黒獅子」が、さ台座含めて2.2m 両耳幅2.2m 総重量700kg。「厄除天井大獅子」が、さ2.4m 幅3.3m 重さ1tonとのこと。
(しだれ銀杏とお歯黒獅子)
(天井大獅子)
 波除神社の本堂にお参りして場外市場に戻って歩いていると「築地新魚河岸」の入口があり、中に入ると真新しい建物の中に出来たばかりの様な店が並んでいた。
 店の中も少し整然とした感じがしたが、店頭に大きなマグロの頭を並べて解体する作業を見ることができた。
(築地魚河岸新棟)
(巨大なマグロの頭)

3)東京タワー
 バスで移動して東京タワーの駐車場に入り、1号車満車の45名、2号車43名別れてタワー下で集合写真の撮影。
(東京タワー)
(集合写真:2号車)
 ぐるりと回ってチケット売り場に入ってエレベータに乗って大展望台2階まで上がった。周りには高いビルが立ち並んでいるが、東京には不案内で、どれが何と云うビルか皆目見当がつかない。4方向に付いていた展望図によれば、東京タワーが影を落とす方向に見えるいビルは、手前が愛宕グリーンヒルズとその奥の虎ノ門ヒルズらしい。この小さな写真では良く判らないが、グリーンヒルズの右にスカイツリーが見えていた。
 東京湾方向のすぐ近くに見える増上寺、東京湾の右端に見えるレインボーブリッジは、展望図なしで分かっていた。
(東京タワーの影と愛宕グリーンヒルズ)
(増上寺 遠くにレインボーブリッジ)
 展望図によれば西方面の窓から富士山が見えるらしいが、残念ながら白い山は見えない。午後も1時半になると霞んできて、流石の東京タワーでも遠くの山は見えなくなるようだ。手前に見える山並みが気になるが、丹沢あたりの山だろうか。
 展望台1階に下りると、床面に下を覗ける大きなガラス窓があって、覗きこむとタワーの影を両脇に広がる塔脚が挟んで面白い構図になっていた。
(富士山見えず)
(足元のカラス窓から)

4)水上バスクルーズ
 東京タワーを出たバスは東京湾に向かって走り、日の出桟橋に着いた。ここで水上バスに乗って、浅草近くの吾妻橋まで隅田川を遡上する水上クルーズを楽しむ。
 日の出桟橋を出ると東京湾の沖にベイブリッジが見え、一昨年この橋を潜る東京湾クルーズをした楽しい思い出がよみがえり、又潜ってもらいたいと思ったが、船はここで旋廻して隅田川に向かう。
(日の出桟橋)
(レインボウブリッジ遠望)
 最初に築地大橋、続いて勝鬨橋と次々に大きな橋の下を通っていく。両岸には大きなビル群が続き、説明しているらしい録音されたアナウンスが流れるが、知らない土地の名前はなかなか聞き取りにくい。高層マンションの多さに圧倒されながらいく。
(築地大橋)
(勝鬨橋)
 首都高ジャンクションの立体交差点を見上げながら、車を運転した時にどこで車線変更したらいいのか戸惑ったのを思い出す。
 吾妻橋が近付くとスカイツリーが近くに見えるようになり、アサヒビールの炎のオブジェとの組み合わせが面白い。
(両国ジャンクション)
(炎のオブジェとスカイツリー)

5)浅草寺
 吾妻橋を潜ったところに船着場で船を下りて、渡された浅草散策マップを見ながら各自浅草寺に向かう。
 雷門前までくると、記念写真を撮る観光客でごった返していた。仲見世通りを歩いて浅草寺に向かったが、ここでも外人さんの声があちこちから聞こえてくる。
(雷門)
(仲見世通り)
 宝蔵門を潜って境内に入り、右にスカイツリーを見て左の五重塔を見ると、全体が幕で囲われてその姿を見ることができなかった。
(宝蔵門)
(五重塔は修復中)
 本堂前に大勢の人に囲まれて煙を上げている常香炉があり、私も前の方に割り込んで、ボケ防止に頭と、腰痛低減に腰にと有り難い煙を貰いながらお祈りした。
 本堂の中に入ってご本尊様にも同じお願いをした。
(本堂と常香炉)
(ご本尊)
 本堂から出て足に向くままシャッタを押して歩いていたら、銅造宝篋印塔、影向堂、六地蔵石幢、六地蔵石灯籠、仏頂尊勝陀羅尼碑、九頭龍権現、金龍権現、聖観音菩薩像、一言不動尊、橋本薬師堂の写真が写っていた。
(宝篋印塔)
(聖観音菩薩像)
 一番印象に残っていたのは、西参道の先に淡島堂の入口と境内にあった満開の紅梅だった。
(淡島堂)
(紅梅)
 おくやま通りを歩いて本堂前を通過して浅草神社の鳥居を見て集合場所の二天門に戻り、二天門交差点先の駐車場に停まっていたバスに乗って日立に向かった。
(浅草神社)
(二天門)
 吾妻橋で隅田川を渡り、スカイツリーラインとスカイツリーの組み合わせを見てから首都高に乗った。
(隅田川を渡って)
(スカイツリー)
 首都高を走って堀切JCTの手前で荒川を渡るときの夕焼けがとても綺麗だったので最後のパチリ。
(夕焼け荒川)
 常磐道に乗って守谷SAで休憩後日立南ICで高速を下りてスーパの駐車場に戻って解散になった。期待した満開のスイセンは見られなかったが、いろいろなところを回って楽しい東京見物でした。


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