d)同行者:3兄弟1夫人、和子
3.山行記録
品川駅で幹事指定の新幹線に乗り換えるに丁度いい常磐線特急に大甕駅で乗ったが、車両故障で勝田駅で別の列車に乗り変えることになり8分のロス。この遅れでどうなることかと心配だったが、綺麗に見えた筑波山はしっかりカメラに収め、東京駅で新幹線乗り場まで重い荷物をガラガラ引っ張って無事予定のこだま号に乗り、幹事の三男夫婦のすぐ横の席につくことが出来て一安堵。
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(筑波山) | (東京駅新幹線ホーム) |
ふるさと広島県三原市から取り寄せたという八天堂のくりーむパンカスタードを貰い、お腹も空いていたので早速食べさせて貰った。美味しいカスタード入りの柔らかいパンを頬張っているうちに無事熱海駅に到着。
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(お土産) | (熱海駅到着) |
4人で駅出口に向かうと、少し早く大阪から着いていた長兄と末弟が二人で手を振っていた。
駅出口に出ると、予約のジャンボタクシーが待っていた。運転手は去年の熱海兄弟会の時に箱根を案内してくれた、話し上手なあの太田さんだった。すぐに話が弾む。
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(大阪組は到着済み) | (ジャンボタクシ) |
熱海駅から去年散歩した熱海の海岸に出て、そのまま海岸線を走って初島を眺め、大島は霞んで見えなかったが、手石島を紹介されながら走って熱海市から伊東市海岸になっていた。
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(初島) | (手石島) |
昼食は幹事役三男が下調べして、「伊東の名物「孫茶漬け」を食べさせてくれる「かっぽれ」という店に連れて行ってくれ」と運転手さんに頼み、伊東駅前の海鮮料理屋に入った。
料理場の前にはキンメやタイなどの高級魚の頭が並んでいた。
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(かっぽれ) | (魚の頭) |
私は一人ランチ特価になっていた大名椀を注文した。大きな皿には仕切りがあり、色々な食材が溢れるほどに盛られていてお腹いっぱいになった。
他の人達は幹事お奨め通りに孫茶漬け、アジのたたきにだし汁をかけたもの、5人揃って美味しそうに食べていた。ちょっとうらやましい気がしないでもなかった。
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(大名椀) | (まご茶漬け) |
食事が終わってまたジャンボタクシーに乗り海岸に出ると、広場に痩せた外人と帆船の像が並んでいた。外人像の下にはウイリアム・アダムスの名があり、横の柱には「日本初 洋式帆船建造の地」と彫られていた。
伊東の船大工を使い松川河口(唐人川合流地点)で日本初の洋式帆船80トンを建造し、この船で沿岸測量をしました。
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(洋式帆船の発祥の地) |
伊東港の先で国道から県道に別れて変化のある海岸縁を走ると、遠くに見えていた手石島が目の前に迫り、路側駐車して相模灘の眺めを楽しんだ。真鶴岬の奥に三浦半島、更にその向こうに霞んで房総半島があり、真ん中に初島、右端に手石島が写っている。
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(相模灘の眺め:真鶴岬、三浦半島、初島、手石島) |
トンネルを過ぎたところで後を見ると、岬の先に掘られた大きな洞が目に付き、その先の岩礁に小さなお地蔵さんが立っていて、その組み合わせが気になってシャッタを押しておいた。後で調べると岬の付け根に姥子神社があった。
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(姥子神社の岬) |
3.1 大室山
川奈海水浴場を過ぎて山の手の道に入り、蓮慶寺、ステンドグラス美術館、川奈ホテルなどの脇を走っていくと、山の上が平らになった全面緑の山、大室山が見えてきた。
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(大室山) |
浅間神社の赤い鳥居の奥の大室山リフト乗車口にタクシーが停まり、リフトに乗って山頂に向かった。運転手さんはここで待機。
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(リフト乗り場) | (リフトに乗って) |
リフトを下りるともう山頂火口、左に歩いたところに大島展望所があり、眼下に広い展望が広がっていた。このなだらかな伊豆高原の地形は大室山が大爆発した時に流れ出した膨大な溶岩が作ったとの説明板があり、その「火山が作った伊東の大地ー北方向ー」の図面に、私が撮った数枚の写真をパノラマ合成した写真がそっくりな形になっていた。
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(山頂大島展望所からのパノラマ合成写真) |
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(案内図) |
左に1/3周回ったところに八体のお地蔵さんが立っていて「八ヶ岳地蔵尊」の説明板が立っていた。
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(八ヶ岳地蔵尊) |
八ヶ岳地蔵尊からの海側パノラマ
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(山頂大島展望所からのパノラマ合成写真) |
その先、丁度リフト降り口の反対辺りに三等三角点の標石があった。こんなところに三角点標石を見つけてびっくりした。
火口湖の中を見下ろすと、一番底に平らな広場があってアーチェリーの的が8本立っており、下りる道の途中に浅間神社のお社も見えていた。
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(三等三角点) | (アーチェリー場のある火口跡) |
写真を撮ったり、芝の間に可愛い花を見つけてシャッタを押したり、
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(三角点部からパノラマ:山頂駅の向こうに初島と太平洋) |
三角点部からは遊歩道が下り一寸急になり、遊歩道に真ん中に手摺が付き、左が石段、右が急坂に分けられていた。階段は歩きにくい、6人みんな右側を下って行った。
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(火口周りの遊歩道) |
急坂を下ったところにまた5体のお地蔵さんが立っておられ、五智如来地蔵尊の説明板が立っていた。
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(五智如来地蔵尊) |
この先はなだらかな下り坂になり、目の前の伊豆高原と太平洋の探訪を楽しみながらゆっくりと歩き大室山を一周した。
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(展望を楽しみながらのなだらかな下り) |
ここからデジカメが異様な画像を残していた。画像を二枚縦に繋いだ画像が珍しいと思うので紹介します。
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(初島と火口) | (二段にハングライダー) |
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(リフトで山頂小屋の下に潜り込む) | (ジオパーク認定二段表示) |
(カメラ異常BC) |
指定時間にリフト乗り場に下りて、待ってくれていたジャンボタクシーに乗って再出発、桜並木など走って城ヶ崎海岸に向かった。
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(リフト乗り場に戻って) | (桜並木走って) |
3.2 城ヶ埼海岸
城ヶ埼海岸遊歩道入口の駐車場に入ると、大きな城ヶ埼ピクニカルコースの案内板があった。下図は今回歩いた部分を切り取ったもの。
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(城ケ島海岸ピクニカルコース) |
タクシーを置いて運転手さん案内で、先ずは灯台に向かって歩き始めた。
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(門脇灯台へ) | (運転手さんのご案内) |
門脇灯台はさ25mで三角に丸みを付けた形の変形灯台、入場無料。
階段を登って展望台に上がると、南北両脇に断崖絶壁が続いていて、それに波が打ち寄せる景色はなかなかの絶景。ガラスに縦の補強線が入っていて撮影に一寸邪魔。
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(南方展望) |
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(北方展望) |
東方には大室山の左に伊豆の山々が連なっているのが見えていた。以前なら登ったことのある山だとすぐに山の名前が出たものだが、今は地図を見ないと分からない。
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(東側展望:天城山、遠笠山、矢筈山、大室山) |
灯台を下りて「半四郎おとし」まで行くと、岩の絶壁で囲まれた入り江の眺めがさらによくなった。
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(半四郎落としから絶壁湾の眺め) |
その先に門脇吊橋があった。絶壁の間を渡して作った吊橋で、下を覗くとちょっと怖いが、両側岩壁は絶景! 集合写真も撮られた。この二枚の写真は長兄のアナログカメラで撮った写真を借用した。
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(門脇吊橋) | (集合写真) |
橋下の草むらに紫の花が群生して綺麗だった。ガクアジサイのように見えた。
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(断崖に花) |
吊橋を渡ったところに城ケ島ブルースの歌碑が立っていた。横長の真っ黒い石の片面に歌詞、裏に楽譜が彫られていた。
その先伊豆大島を望む展望台に「江川太郎左衛門の砲台跡 ここから500m先」との表示板があった。運転手さんはタクシーを終点まで廻すと言ってここから引返して行った。
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(城ヶ埼ブルース歌碑) | (展望台) |
岬の岩頭まで歩いて行くことが出来そうだったが、脇道に行かないで分かりやすい遊歩道を歩いて行った。
間もなく長い石段下りがあり、
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(岬の岩場と伊豆大島) | (下り) |
下ったところに「かどかけ」の道標があり、そこから登りになった。
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(かどかけ道標) | (今度は登る) |
道すがら、海側にはゴツゴツとした岩礁の岬が次々と現れ、
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(続く岩の岬) |
道端ではアジサイなどの野の花が目を楽しませてくれた。道は一本道、誰かが運転手さんからよく聞いているので私の心配する所ではない。
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(ガクアジサイ) |
この岩頭が私のカメラに残っている最後のものなのだが、残念ながら地図のどの辺りか見当がつかない。
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(断崖岬) |
遊歩道は木陰に入っていって、「ふたまた」の道標を過ぎて行った。
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(木陰に入る) | (ふたまた道標) |
そこから五分ほどで「黒船防備砲台跡」の説明板があり、かってはここに4門の砲台が残されていたが、すべて下田に移されたとのことで今は草の繁る跡地が残るだけになっていた。
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(砲台跡説明板) | (砲台跡地) |
その後作られた実物模型が1門だけ、石の台の上に据え付けてあった。ずいぶん短い大砲で、これでは弾を遠くまで飛ばすことはできそうにもないですよね。
すぐ先に「こずり」の道標が立っていて、
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(砲台再現模型) | (こずり道標) |
近くに休憩用の東屋があったが、休まないでひたすら歩いて行った。途中で運転手さんの出迎えがあって無事駐車場に辿りつき、ジャンボタクシーに乗って今夜の宿「かんぽの宿伊豆高原」に向かった。
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(東屋) | (ひたすら歩く) |
ホテルの玄関には推定年齢150歳の「金鯱」という丸シャボテンの王様が展示されていた。花が咲くまででも30~50年かかるという。
部屋から外を眺めると、ツツジが咲く広いホテルの庭の向こうの太平洋に大島や利島が見えていた。
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(ホテル玄関の展示) | (海側の庭) |
温泉にゆっくり浸かってから夕食会場、珍味皿やお刺身、鍋や釜飯、ビールで乾杯!おしゃべりも賑やか、嬉しい1日でした。
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(夕食)) |