I11.宮城蔵王日帰り登山

1.動 機 
 前報のH123.八甲田山秋田駒3日間バス旅行では、悪天候のため秋田駒登山が中止になり、山の花の女王のコマクサの花を見ることができなかった。これを取り返すためにコマクサの名所を調べ上げて、蔵王高原のこまくさ平から名号峰まで歩く日帰り登山の計画を立て、天気のいい日を待って出かけてきた。


2.データ
a)山域:宮城蔵王(こまくさ平、熊野岳、名号峰、刈田岳)
b)登山日:2000年7月27日(木)
c)行程:
自宅6:55=日立南IC7:05=8:00小野町=8:20郡山=9:20白石IC=10:00こまくさ平P10:30=10:45刈田岳P 〜11:05馬ノ背〜12:00熊野岳(昼食)12:30〜自然園〜追分〜14:00名号峰〜14:30追分〜14:50自然園〜15:45熊野岳分岐〜16:30刈田岳〜刈田岳P17:00=18:05白石IC=18:40安達太良PA(夕食)19:10=20:30日立北IC=21:00自宅
(宮城蔵王ハイキング)

3.山行記録
 朝起きて天気予報を見ると「蔵王は一日中晴れ!」、すぐに準備して7時前に出発した。日立南ICから常磐道を北上、磐越道、東北道を走って白石ICでR4に下り、R12からエコーラインのくねくね道を登って目的地の駒草平に着いたのは丁度10時だった。
 駒草平は展望がよく、蔵王連峰の山並みが広がって見事だった。駐車場わきの崖っぷちに展望台があり、その先はかなり深い谷になっていて、蔵王の水を集めて流れ落ちる不帰の滝が見えて見事な眺めだった。
(駒草平から蔵王連峰)
(駒草平展望台から蔵王連峰)
(駒草平展望台から不帰の滝)
 遊歩道わきの足元には名前の通りにコマクサの株ががところどころにあって気品のある花をつけていた。花数は期待したほど賑やかではなかったが、目的の花を見られてまずは満足。花崗岩の砂礫と
(こまくさ平のコマクサ))
 こまくさ平から刈田岳山麓の駐車場に車を置いて歩き始める。すぐ先にお釜展望台があり、そこからは蔵王山の手前に円い火口湖お釜があり、綺麗なエメラルドグリーンの静かな水面を見せていた。
 (お釜展望台からのお釜)
 も少し歩くと刈田ロープウエーの上駅からくる道との合流点迄くると、お釜の水面が随分大きく見えるようになった。
(刈田リフト降り場近辺からのお釜)
 ここから先、熊野岳分岐までの火口周りの遊歩道は馬ノ背の名前が付いていて、お釜を火口丘の最高部五色岳を正面にして見るお釜の最高の展望ポイント。なのに、ここから撮った写真は一枚も残っていない。NETの口コミからはたさんの写真を引用させていただきました。
 (馬ノ背からのお釜)
 馬の背を通り過ぎて、熊野岳への分岐までくると、お釜の火口壁の高い部分が左側に見えるようになった。後に見える山は杉ケ峰辺りか。
(熊野岳分岐からのお釜))
 馬の背の端の分岐道に入って蔵王連山の最高峰1841mの熊野岳に登りついた。雲が出始めて展望はなしだった。
(熊野岳山頂)
 熊野岳から避難小屋方向の尾根道を下っていくと、辺りに可愛いコマクサの花が咲いていた。
(馬の背のコマクサ)
 避難小屋から少し下ると十字路があり、ロバの耳岩という魅力的な名前が書かれた道標が立っていた。下って行ってみたいのはやまやまだったが、今日は日帰りで時間がない。
(ロバの耳岩分岐)
 名号方向に下っていくと自然園の先に追分という十字路道標が立っていた。右は「かもしか温泉を経てエコーライン」に戻り、左は「上宝沢を経て山形市」真っすぐ行けば「名号峰を経てーーー」とあった。
(追分)
 追分から下っていくと、1490.7mの名号峰の山頂に立った。名前を聞くとずいぶん高いところまで登ったものと聞こえるが、麓から20m登っただけ。それも平均1790mの馬の背からは300mも低く、1841mの熊野岳からはほぼ下り一方の尾根道だったのだ。それだけ帰りは上り坂でなかなか骨が折れる。
(名号峰山頂)
 名号峰の近くにはハクサンチドリやツリガネニンジンなどの野の花も咲いていて綺麗だった。
(名号峰のハクサンチドリ)
(名号峰のツリガネニンジン)
 名号峰の近くにもコマクサの花がたくさん咲いていたが、一面花崗岩の砕けた砂礫で出来た砂原の中に咲いているコマクサの花は白っぽい色合いになっていた。
(名号峰のコマクサ)
 馬の背まで登り返してお釜展望台まで引き返すと、この時には霞加減だったがまだ蔵王山も見えていた。
(お釜展望台から)
 刈田岳の麓、刈田岳神社近くには、「刈田岳山頂・奥の宮まで100m」の標識が立つていた。どちらを向いてどちらを向いて撮ったのか、後ろの山は雲の中。
(刈田岳山頂まで100m)
 刈田岳山頂には小さな刈田岳神社奥之宮が祀られていた。後に見える山の名は?どっちを向いて撮った写真なの?
(刈田嶺奥之宮)
 刈田岳山頂での記念写真、脇に刈田岳神社の赤い幟が立っている。霞加減だが、後ろにはお釜や蔵王山が綺麗に写っている。
(刈田岳山頂)
 刈田岳から下りて駐車場に戻ったのは17時、途中で夕食をとって我が家に着いたのは21時だった。朝7時に出発して宮城県の蔵王山まで日帰りハイキング、夫婦二人の山歩きの絶頂期、元気でした。

 次は順番から言って日本一の山富士山登山だと思っていたのですが、すでにH06.富士山(1度は登れ、2度と登るな)に書いていた。この宮城蔵王の記録もH05.宮城蔵王(コマクサ求めて)に書いていました。(これにはコースの高低差もグラフになっていて分かりや易いです。) 次は何を書こうか思案中です。



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