U113.開聞岳

1.動 機
開聞岳は標高924mで1000mに満たないが、久弥が、半島から飛び出した綺麗な円錐形をした山容に惚れ込んで百名山に選んでいる。
学生時代に九州旅行をして一度登ったことがあるが、麓から見た美しい山容と渦巻状に登った登山道だけが強く記憶に残っている。この度、水戸アルパインで宮之浦岳と抱き合わせで案内してもらって、忙しい行程だったが、快晴のもとで展望を楽しみながら登ってきた。学生時代には何とも思わなかった登山道だが、登り一方で結構辛いし、岩場で足元が意外に危なっかしいのに驚いた。

(屋久島便からの開聞岳)


2.データ
a)山域:開聞岳(924m)
b)登山日:2007/11/13(火)晴
c)コースタイム: 指宿シーサイドホテル 8:05 = 8:25 登山口入口2合目 8:30 ---- 8:40 2合目登山口---- 8:50 2.5合目 ---- 9:10 4合目 ---- 9:25 5合目 9:30 ---- 9:40 6合目 ---- 10:00 7合目 ---- 10:10 8合目 ---- 10:30 9合目 ---- 10:45 山頂 11:00---- 11:45 7合目 ---- 12:00 5合目 12:10 ---- 12:35 2合目登山口 ---- 12:40 登山口入口 12:45 = 13:15 国民宿舎かいもん(昼食・入浴)14:30 = 16:15 鹿児島空港 17:45 = 19:20 羽田空港 19:50 = 21:00 守谷SA 21:25 = 22:05 水戸IC = 23:20 南営業所 = 23:30 日立自宅

(一回転する開聞岳登山ルート)

d)同行者:水戸アルパイン会員(男9、女8)、和子
e)地形図:1/25000 「開聞岳」

3.山行記録
宮之浦岳縦走を終えて、屋久島から高速艇トッピーに乗って本土に戻って、指宿のホテルで豪華な食事と温泉で休養をとった。
翌朝目覚めると空は快晴、窓から見事な日の出を拝むことが出来た。ビュッフェタイプの朝食を腹いっぱいいただいて、8時に大型バスに乗ってゆっくりと出発した。バスの車窓からは、綺麗な円錐形の開聞岳が目に飛び込んできた。
(ホテルの窓から日の出を迎える)
(バスの車窓から)

バスはふれあい公園への道から登山口に入ろうとしたが、大型バスの天井が立ち木に遮られて入れない。昨日までの宮之浦岳縦走で満足した3人を残して、ここでバスを降りて登山口まで車道を歩いた。目の前に開聞岳を仰ぎ、道傍にはピラカンサの真っ赤な実、オンタデらしい白い野の花、頭の上にはサクラらしき花も咲いていて、目を楽しませてくれた。
(登山口まで少し車道を歩く)
(真っ赤なピラカンサ)

登山口に着くと横断幕があり、登山者歓迎の幕かと思ったら、山火事注意の垂れ幕だった。案内板によると、大人往復4時間、子供と老人5時間とあり、「今9時40分、我々は老人ペースで13時半到着だな」と思ったら、「下山後入浴して昼食をとってから鹿児島空港から飛行機に乗るためには、大人ペースで歩かなければならない」とリーダの話。
登山道に入ると、はじめは羊歯の生えた雑木林の中を緩やかに登る歩きやすい道だった。
(二合目登山口)
(はじめは緩い羊歯の道)

2.5合目からやや勾配が増してきて、4合目に掛けては深く掘れ込んだ道になったが、下は砂礫の道で歩きやすかった。ツワブキの黄色い花を愛でながら登っていくと、やがて五合目に着き展望台があった。北東方向の展望が広がっており、池田湖も左端に見えていた。展望を楽しみながら一休みした。
(深く掘れた登山道)
(ツワブキの花)
(五合目から池田湖が見え始める)

リーダは元気な女性陣を引っ張ってどんどん飛ばしていく。七合目あたりから石交じりの登山道になり、遅れ気味の女性一人をかばいながら男性陣はゆっくりと登っていった。眼下に長崎鼻の細く飛び出した岬が見えていた。
(七合目から岩っぽい道)
(七合目過ぎから長崎鼻・赤水鼻)

やがて大きな石をごろごろと並べたような道になり、仙人洞の洞窟を過ぎると石の頭を拾いながら登るようになる。ロープの付いた急な階段を登ると岩場になり、右側からまた池田湖が見え始めた。9合目からは眼下に北方向の展望が広がっていた。
(九合目から内陸方面・右に池田湖)

山頂近くでは、登山道が登りと下りに分かれていた。山頂に登りつくと先着の女性陣はお八つを食べながら待っていた。早速集合写真とめいめいの証拠写真を撮った。
(9合目辺りは岩の道)
(山頂にて)

山頂は岩場になっていて広く展望が広がっており、南には昨日まで歩いていた屋久島が雲海の上に浮かんでいた。ゆっくり展望を楽しみたいところだが、あまり時間がない。ざっと眺めてすぐに下山にかかった。
リーダは下りも飛ばす。宮之浦岳に比べて、この山は宮之浦岳に比べて登山者が多い。それも団体さんが多く、道の譲り合いに時間を食われたが、登山口に着いたときには12時35分、大人の標準時間の4時間丁度だった。リーダの凄いペース配分だ。
(雲海に浮かぶ屋久島)
(R226からの桜島)

登山口入口に待っていたバスに乗って、国民宿舎かいもんに向かい、予約してあった暖かい食事をいただき、色々な湯船のある温泉で汗を流して鹿児島空港に向かった。途中、バスの車窓から見える白煙を上げる桜島がだんだんと大きくなってくるのが印象的だった。
羽田からは電鉄のバスに乗り、守谷SAで夕食をとって、水戸ICで常磐道をおり、各地を回って仲間が降りていき、終点の電鉄営業所で下りて我家に着いたのは23時半だった。



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