U122.上山ハイキングコース
(明山から篭岩山へ)

1.動 機

(上山ハイキングルート)
和子が風邪をこじらせていて九州山行以来山歩きをしていなかった。久しぶりに歩こうと、12月4日に上山ハイキングコースに出かけたが、天気予報が見事に外れて霙まで降り出す悪天候になり、篭岩を覗いただけで撤退した。
今回はそのリベンジで、大矢さん夫妻を誘って出かけた。コースは篭岩駐車場と大久保入口に車を置いて、大久保部落から明山に登り、篭岩山までの上山ハイキングコースを歩くことにした。大矢さんを赤破線の尾根コースを案内する積りで出かけたのに、間違えて一つ手前の尾根に取り付いてしまい新コースを歩いたことになったが、好天に恵まれて小春日和の中楽しい山歩きを楽しむことができた。

2.データ
a)山域:明山(457m)、篭岩山(501m)
b)登山日:2007/12/09(日)晴
c)コースタイム:日立自宅 8:00 = 8:50 三太の湯 9:00= 9:10 休場展望台 9:15 = 9:25 篭岩駐車場 9:30 = 9:35 大久保入口 ---- 10:00 分岐 ---- 10:30 明山10:45 ---- 11:05 分岐 ---- 11:15 展望台 ---- 11:50 一枚岩(昼食)12:25 ---- 12:55 分岐 ---- 13:20 篭岩山 13:40 ---- 14:15 分岐 ---- 14:25篭岩駐車場14:30 = 14:35大久保入口 = 16:00 日立自宅
d)同行者:大矢夫妻、和子
e)地形図:1/25000 「大中宿」

3.山行記録
12月4日:一日好天が続くとの天気予報に誘われて、4年前に下山さんに案内してもらった上山ハイキングコースを歩いてみようと出かけてみたが、日立から常陸太田に向かうと空模様が怪しくなり、金砂郷あたりでは霙まで降り出した。このまま引き返す気にもなれず休場展望台まで車を進めると、周りの山々は紅葉の真っ盛りの様子だが、日が当たらないので色合いは今ひとつ、日光や那須の山も見えない。雨は止んだが、冷たい風が吹いてきたし、空模様は今にも降り出しそうな雲行きなので、山に登るのは止めにして久しぶりに篭岩に上がってみることにした。
篭岩の駐車場まで車で入って、篭岩展望台まで下って見ると、目の前の岩山の紅葉が見事だった。篭岩の付け根に行って10mぐらいありそうな長いアルミの梯子を登ったが、中段まではぐらぐらと激しく振動して気持ち悪かった。(後から来た男性は途中で怖くなったようで降りてしまった。)怖さを我慢して篭岩の上まで上がると、眼下の紅葉が展望台で見るよりも一層綺麗に見えた。お日様が当たると見事だろうなと思われて、天気の良い日にもう一度トライしようと話し合った。
(篭岩で万歳!梯子は激しく揺れた)
(紅葉は真っ盛り)

12月9日:上山ハイキングコースを歩きたいと話したら、大矢さんが同行してくれることになった。三太の湯で待合わせし、紅葉の様子を見ようと休場展望台に途中下車してみると、近くの山々の紅葉はすっかり終わっていたが、筑波山や雪化粧した日光連山が綺麗に見えていた。毎日掃除をしているという近所のおばあさんが「富士山が見えるよ」と教えてくれた。まさかと思って教えられた方向に目を凝らすと、確かに頭に雪をかぶった富士山が見えた。「朝はもっと綺麗だったがね」とのことだったが、富士山が見えたことでみんな明るい気分になった。
篭岩の駐車場に川本車を置き、大矢車で大久保集落入口近くに引き返して路側に駐車して歩き始めた。折角大矢さんと一緒に歩くのなら、大矢さんの歩いたことのない大久保集落から登るコース(我家は去年歩いた)を案内しようと思って大久保集落に入ったのだが、上り始めの尾根を間違えてしまった。途中おかしいなとは思ったのだが、確認もしないでそのまま歩いていったら、右手に明山が見え出し、尾根に上がったところはハイキングコースの分岐点近くだった。
(休場展望台から日光連山)
(大久保からは新道を登った)

結局は大矢さんもお馴染みの三葉峠を通るルートを往復することになったが、峠付近の黄葉はまだ残っており、太陽に当たって綺麗だった。明山山頂へはロープ場を避けて巻道を登った。途中から大久保集落からの道と合流して、ここでもコース間違いの臍を噛んだ。
山頂に登ってからゆっくりと360°の展望を楽しんだ。富士山はもちろん霞んでしまい、日光連山も雲に隠れていたが、代わりに那須連山が姿をあらわしていた。眼下に竜神吊橋を見下ろし、男体山やシモン山、高鈴山、筑波山などは確認できたのだが、これから歩いて行く篭岩山は今ひとつはっきりしなかった。
(三葉峠の紅葉)
(明山山頂にて)
(明山山頂からのパノラマ)

十分に展望を楽しんで、軽いお八つをとってから分岐点まで往路を引き返し、上山ハイキングコースの道標に従って篭岩方向に曲がった。ここから急坂を下ったが、ここも周りの紅葉が見事だった。登り返したところの岩場が展望台で、明山が目の前に堂々と聳えていた。
竜神川への破線の道を横切って何度かアップダウンを繰り返したところに一枚岩の道標が右手を指していた。・421のピークを巻いていく道だ。巻き道の先に「一枚岩」と書いた手書きの道標があり、先に進むと岩の痩せ尾根に出た。ここで昼食中のご夫婦に挨拶をして更に進むと、目の前に大きな岩が現れた。上に攀じ登ると、ここもなかなか良い展望台だった。明山や眼下の竜神無名峰が目立っており、ここからだと篭岩山も何とか確認できた。岩場の南面が風もなく暖かかったので、ここで弁当を広げた。
先ほどのご夫婦は一枚岩の東に向かって下っていった。竜神峡に下るしかなさそうだが、どのあたりに下りつくのだろうか。
(展望台から明山)
(一枚岩で昼食)

手書きの道標まで引き返して先に進むと、分岐に上山ハイキングコースの道標があり、右に進む。左が・421のピークらしいが、この分岐の傍のピークで夫婦二人の記念写真のシャッタを押してもらった。4月21日は我家の結婚記念日なのだ。
ここからまた何度もアップダウンを繰り返すとまた分岐になった。標識はないが直進の急坂を登るのが篭岩山方向に思えた。上り切って少し行くと篭岩展望台と篭岩山の分岐の標識はあり、右に行くと岩場があってキレットの下りが始まる。垂直に近いがれた崖で、以前ここを通過したときにはロープもなくて木の根っこや藤蔓を頼りに登ったように思うが、ハイキングコースとして整備されてからはロープや鎖が取り付けてある。楽になっているとはいえ、難所であることには変わりない。慎重に下った。鞍部に下るとすぐに同じだけ崖を攀じ登る。この先のピークが岩場になっており、大矢さんが以前団体登山で来たときはここを篭岩山だと教わったという。我家は501mの篭岩山のもう一つ北のピーク(川本篭岩という)を篭岩山と思い込んでいたこともあったので似たもの同士だった。
(キレットの下り)
(キレットの登り返し)

ここからもう一度キレットを上り下りをしてやっと三等三角点のある篭岩山山頂に着いた。山頂には以前は武生山の標柱が立っていたが、今はそれはなく、篭岩山の山名板が何枚もぶら下がっていた。北に奥久慈男体山が綺麗に見える以外展望がないので、証拠写真を撮ってから、少し引き返した展望の良い岩場でお八つ休憩をした。男体山や明山を眺めていると、下の雑木林から風に吹かれた枯葉が舞い上がってきて、岩場を乗越えていった。一枚一枚違う形をした枯葉が似たような軌跡で飛んでいく不思議な光景だった。
(篭岩山山頂にて)
(枯葉の乱舞)

一休みしてから二つのキレットをこなして駐車場所に戻った。途中篭岩展望台と駐車場への分岐があったが、今日は篭岩には立ち寄らないで駐車場へ直行した。このあたりの黄葉も綺麗で、最後まで気分の良い山歩きだった。
(黄葉のハイキング道)
(篭岩駐車場)

駐車場まで下って、川本車で大久保入口の大矢車まで戻って解散した。帰途、いつものように水府JA直販店に立ち寄って野菜を買い込んでから我家に帰ってきた。




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