V716.ノルウエーフィヨルドとトレッキングの旅(6)

(ガルホピッゲン登頂)


6日目記録 7月1日(火)晴

エルベスタ7:55=8;45料金所=9:00ユーバスヒッタ小屋9:35----11:00氷河入口11:30----12:15氷河上12:35----13:00岩場13:25----13:45ガルホピッゲン山頂14:15----15:00氷河上15:15----15:50氷河入口16:05----17:05ユーバスヒッタ小屋(泊)

朝目ざめると、空は予報通りに青空、今日のガルホピッゲン登山は期待できそうだ。朝食前に周りを散歩している人が多い。7時から朝食をとって、いつも通りに自分の昼食用のサンドウイッチを作って、7時55分にバスで出発した。
ロム方向に少し引き返し、いろは坂状の未舗装道路を登って行くと料金所があった。これから先はユーバスヒッタ小屋の私有道路で舗装道路になり、森林限界を超えたのか展望も良くなり、雪渓が張り付いた山々が見渡せるようになった。フィヨルド沿いを走っている間は断崖絶壁ばかりの国だと思っていたが、上に上がるとなだらかな地形になった。もともとなだらかな地形を、氷河が深く削っていって、下の生活圏は断崖絶壁になったということらしい。
ユーバスヒッタ小屋に着いてトイレを済ませて(小屋を出てから山頂を往復する間にトイレ無し)モニュメント前でガイドさんの説明を聞き、各自アンザイレン用のカナビラ取付具を身に付けてから歩き始めた。小屋からもガルホピッゲンの山頂は見えており、それほど遠くは見えないが、それは周りの風景が雄大なせいで近くに見えるのであって、実際には片道4時間ぐらいはかかるらしい。
この小屋からガルホピッゲンに登るには、氷河を渡る時の安全のためとの理由で、山小屋に一人3000円を払ってガイドさんを頼むしかない。普通は1人のガイドさんに10人程度らしいが、他のグループの元気のいい人が同じロープに繋がれるとペースが乱されるので、我々部隊は34名(+1運転手)全員が1本のロープに繋がって歩くことにした。
(車窓から)
(ガイドさんの説明)

始めは石ころの原が続いて歩きにくかった。まわりの山は美しく、ところどころには紫色の可愛い花も咲いていたが、脇見すると危ない。
30分も歩くと雪原になって歩きやすくなってきた。例年ならずっと先までガレが続くらしいが、今年は雪が多かったらしく右下の湖も真っ白で水面がない。右にはスキー場が見え始め、リフトが動いて広大なゲレンデをスキーヤが気持ち良さそうに滑っていた。周りの景色を楽しみながらゆっくり登っていくと、また雪が消えて、今度は白い花が咲いているのが目に付いた。
(始めは石ころの原)
(やがて雪原)

雪渓とガレを繰り返して、氷河の入口に到着すると、分担して担いできた30mほどのロープ3本を1本に繋ぎ、等間隔にカナビラ取り付け用の結び目がつけられた。
ガイドさんは1人で、35名が1本のロープで繋がれた長い長い隊列が広い雪原を蟻のように歩いていった。
(カナビラ装着)
(長いアンザイレンの隊列)

氷河部分を無事渡ってロープから開放されると、今度は岩っぽい急斜面の登りになった。この途中で昼食休憩になったが、ここまで頑張ってきた啓ちゃんの奥様が体調不良でギブアップした。もう少しで全員揃ってのノルウエー最高峰登頂になるのだが、体調不良では止むを得ない。啓ちゃん夫妻を置いて再出発して岩場を登りきると、またなだらかな雪原になった。
(ロープの次は岩場)
(最後は山頂まで雪原)

山頂に立つとまさに360°の大展望、山の名前がわからないのは残念だが、美しい景色には変わりない。暫く見とれてから証拠写真を撮り、全員揃ったところで集合写真を撮った。
山頂直下に小屋があり、寒い外から中に入るとむんむんするほど暖かい。ユバスヒッタ小屋と同系列の売店もあったが、なぜか山頂証拠品も買う気がしなかった。
(山頂小屋)
(山頂にて)

(360°展望の一部、痩せ尾根連続)

(360°展望の一部、南方?)

(360°展望の一部、北東?)

下りは往路を忠実に戻り、アンザイレン場所で啓ちゃん夫妻と合流した。下りでは余裕が出来てきて、ガレに咲く可愛い花写真も撮りながらユーバスヒッタ小屋に下りついた。殆どの仲間は小屋に着くまで7時間半トイレを我慢できた。空気が乾燥しているので汗は見えるようには流れなかったが、2469mまでの登頂は結構なアルバイトで汗もかいていたのだろう。
(下りは往路をピストン)
(ユーバスヒッタ小屋がもうすぐだ)






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