W23.稲荷山と愛宕山
(茨城県の低山ピークハント)
2.データ
a)山域:稲荷山(461)、愛宕山(477)b)登山日:2009/02/07(土)晴 c)コースタイム:各山行記に記す d)同行者:和子 e)地形図:1/25000 「大子」「常陸大沢」 1)稲荷山 コースタイム:日立自宅 9:20 = 10:40 稲荷山トンネルP 11:00 ---- 11:05 登り口 ---- 11:20 稲荷山山頂 11:35 ---- 11:55 稲荷山トンネルP 12:00 =
地形図ではこの辺でこの農道は行き止まりになっているはずだが、何台もの車が通過してトンネルの中に消えていく。この先がどうなっているか知りたくて車を走らせると、トンネルの向うにも広い道が緩やかに下りながら続いていた。トンネル出口の右手に駐車できそうな広場があり、そこから作業道が分かれていて材木を満載したトラックが頻繁に往来していた。 駐車場所は見つかったが、稲荷山側の路側は高い擁壁になっていて取り付くことが出来そうにない。偵察のために車をもう少し走らせると、少し先で擁壁が切れたところがあって、ここから登ることにした。広場に戻って車を停め、見当をつけた登り口まで歩いて戻って手入れの良い植林の中を登り始めた。
植林の斜度は下から見たときには大したことはないように見えたのだが、いざ登り始めると大変な急坂だった。歩き初めでまだ身体が馴染んでいないこともあったのだろうが、立ち木に掴まりながらのきつい登りは足にも腰にも応えた。
尾根まで一頑張りすると尾根筋には歩きやすい登山道が続いていて、ここから先は稲荷山山頂まで気持ち良く歩くことが出来た。
山頂には三等三角点と3枚の山名板があり、山名板の前で証拠写真を撮った。樹間からはゴルフ場や高戸山の赤い鉄塔などが見渡せた。
お八つを食べてから下山にかかった。登ってきたとは反対方向に尾根道を下り、小さなピークに登り返して鞍部まで下ったところに、左手に下るはっきりとした道があった。道は谷間に向かってジグザグに切ってあり歩きやすい。てっきりトンネルの県道側に下りるものと思ってどんどん下っていったら、下に愛車が停まっている広場が見えてきた。これでは擁壁の上に出るので車道には下りられないのではと心配しながら下ったが、トンネルの上を車道の反対側に渡ると駐車場所に向かって擁壁の上を降りることが出来た。 車道に下り車に戻って次の愛宕山に向かった。
2)愛宕山
アップルラインを下ってから県道を奥に向かって進むと、一寸走ったところに左に入る細い道があった。これが手古屋沢林道で、始めは舗装された道だったが、すぐにがたがたの狭い道になった。気を遣いながら2kmばかり入ったところに、ベルトコンベヤーが目立つ栃原金山跡の工場があり、その前が広くなっていたのでここに駐車した。
近くに自然石を使った昭和18年建立の紀念碑があり、金山の歴史をつぶさに書いてあるようだったが、難しい文体で書いてあり、字自体もはっきりしなかったので、読みにくくて終わりまで読み通すことが出来なかった。 林道を歩いていきながら、左の斜面を見上げて下って来る場所を探っていった。金山跡近くでは林道と山との間に沢があり、その両側が崖や壁になっていて下りてこれそうにもなかった。500mばかり先で沢が右に変わり、左の植林の斜面が少し緩やかになったのでこのあたりに下ってくることにした。
さらに500mばかり歩いたところに「山方町」の道標があり林道が大きくUターンするところがあり、そこから谷間に歩きやすそうな山道が入っていた。もっと先まで林道を歩いて尾根を登っていく積りでいたのだが、こちらの山道が余りに歩き良さそうに見えたので、予定を変えてこの谷間の山道に入っていった。途中陽だまりで昼食をとって気持ちよく登っていったが、尾根に近付くにつれて道がはっきりとしなくなり、斜度も物凄い急坂になって直進は難しくなってきた。
左の植林に踏跡が入っていたので、左の尾根までトラバース気味に歩いてから山頂に登った。
山頂まで上がると尾根筋には立派な山道が通っていた。三等三角点のある山頂には青い山名板がぶら下がっていた。
周りが植林に囲まれていて展望もないので、三角点の前で証拠写真を撮ってから、コーヒを飲んですぐに下山にかかった。下りは北に向かう尾根道を歩き、見当をつけた下山点に下るべく途中から西に向かう支尾根に向きを変えた。この支尾根にもしっかりとした踏跡が続いており黄色い丸い標柱が立っていた。
林道近くになると尾根筋が急斜面になってきたので、一旦左の谷におりてから下って行くと、荒れた作業道に飛び出した。藪の多い作業道を辿るとすぐに手古屋沢林道に出ることができ、ここから5分ほど歩いて駐車場所の栃原金山跡に戻った。
車に乗って狭い林道を県道に戻るまでに思いがけず2台の軽トラに出合ったが、いずれもタイミングよく路側が広くなったところだったのでバック運転をしなくて済んだ。荒れた林道をバックするのはバック運転が下手な私には大仕事だっただろうが、ラッキーだった。 県道32号に出てからR118に向かっていると、目の前に奥久慈男体山の岩稜が見えてきた。素晴らしい男体山の山並みを眺めながら「そろそろ展望のいい山にも登りたくなってきたね」と話しながら帰ってきた。
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