W93.21年度富士キノコオフ

1.動 機
一昨年の富士山キノコオフは太平洋側の富士山麓で行われたが、今年のキノコオフは同じだるまさんが幹事役で河口湖側の原生林で計画された。バンガローに一泊して2日目には入笠山の山腹を歩いてキノコを採り、だるまさんの豪華別荘泊の宴会が開かれた。
我が家はキノコは不勉強で知識がまるでないので、単独ではキノコ採りには出かけられない。それでもなんでも採取すること事体が好きなので、鑑定はきのこ博士の皆さんに甘えることにして、厚かましく参加させてもらった。日程の都合がつかなかった人が多くて参加者は6人だけだったが、メンバーは一昨年と全く同じで賑やかで和やかなオフを楽しむことができた。

2.データ
a)山域:富士原始林(2250m)、入笠アカノラ山(1799m)
b)登山日:2009/09/27(日)晴、28(月)曇
c)コースタイム:
アクセス(9/27):日立自宅 4:10 = 4:20 日立南IC = 5:15 三郷料金所 =(首都高)= 5:40 永福料金所 = 6:00 石川SA(朝食)6:25 = 7:10 河口湖IC = 7:15 富士北麓公園P1 7:50 = 8:45 富士北麓公園P2 8:55 = 9:05 スバルライン料金所 = 9:15 2合目駐車場 9:25 = 9:35 御庭駐車場
(9/27): 御庭駐車場 9:40 ---- 15:15 2合目駐車場 15:20 = 15:35 御庭駐車場 15:45 = 16:00 2合目駐車場 16:20 = 16:45 キノコ屋(鑑定)17:00 = 18:00 田貫湖キャンプ場
(9/28):田貫湖キャンプ場 9:05 = 10:10 甲府南IC = 10:50 諏訪南IC = 11:35 鐘打平 11:50 ---- アカノラ山周回 ---- 14:00 鐘打平 14:15 = 16:50 温泉 17:20 = 7:30 かりゆし
帰途:かりゆし 10:35 = 10:50 農ん喜村 11:00 = 11:30 佐久IC = 11:45 横川SA 12:20 = 13:05 太田桐生IC =(R50)= 13:35 佐野藤岡IC = 14:20 笠間PA 14:30 = 14:50 日立南IC = 15:00 日立自宅
d)同行者:だるまさん夫妻、シモンさん夫妻、和子
e)地形図:1/25000 「富士山」「信濃富士見」

3.山行記録
(アクセス)
首都高を渋滞前に通過できるように、早起きして朝食抜きで我が家を4時過ぎに出発した。日曜日のETC割引による渋滞も心配していたが、常磐道の車は少なく快調に走り、首都高も小菅JCTから中央環状線を走ったが常磐道と同じ調子で走ることができた。石川SAで朝食を取って中央道に戻ったのは6時半だったがまだ混雑前、河口湖ICで高速を降り、集合場所の富士北麓公園の駐車場に入ったのは集合時間の45分前だった。競技場まわりを歩きながら富士山を眺めて時間を待った。集合時間に近づいても他の4人の姿が見えず、新たに連絡のあった今夜の宿泊所に集合場所が変更になったのではと心配になってきた。携帯も繋がらないので、R139(富士パノラマライン)を田貫湖に向かって発車した。20分走ったところで携帯に連絡が入り、富士北麓公園の駐車場が二か所あるのだろうと気がついた。あわてて引き返したが、45分の遅刻になってしまった。
3台の車が揃い、2000円の通行料を払って富士スバルラインに入り、2合目駐車場にだるまさんの車をデポして、2台の車で5合目手前の御庭駐車場(?)に駐車して歩き始めた。
(富士北麓公園駐車場は2ヶ所あった)
(御庭駐車場)

(1日目:富士山)
スカイラインから原生林に踏み込み、苔むした樹林の中を12のキノコの目をキョロキョロさせながら下って行った。このあたりは結構人が歩くようで、あちこちになんとなく踏跡ができている。はじめはキノコの姿が見えず、コケモモの赤い実を口に入れながら下って行った。
(コケモモの実)
(苔生した原生林)

だるまさんによると、今年の9月は雨が少なかった所為か、例年よりも数が少ないらしい。キノコが見付かると手当たり次第に採り込んでは、「これ大丈夫?」とだるまさんやマダム和子さん(だるまさんの夫人)に見せて鑑定をお願いする。世話の焼ける同行者である。少ないとは言いながら、12個の目で探すと、一台デポした2合目に下り着くまでには、今夜の晩餐に12分なキノコが採れた。教えてもらったキノコの名前はハナイグチ、ショウゲンジ、アイシメジ、キシメジ、カワムラフウセンダケ、ホーキタケ、サンゴハリタケ、オニナラタケ、オオキノボリイグチなどがあった。
大まかな神経しか持ち合わせない私には、食用と有毒のキノコを二つ並べて見ても、その違いがよくわからないものもある。よくも識別できるものだとただただ感じ入るばかりである。
2合目まで下って1台の車で3人の男性運転者だけ御庭駐車場に向かった。駐車場近くまで上がると、富士山山頂が周りの紅葉と一緒に夕日を受けてきれいに輝いていた。シャッタを押そうと思って車を停めて降りてみたら、富士山頂はもうガスに覆われてしまっていた。少し待っていたらガスが晴れてきたのでシャッタを押した。写真を撮っている時間は短いと思っていたが、下で待っている御夫人連にはずいぶん長い時間だったようだった。
(オオキノボリイグチ)
(サンゴハリタケ)

キノコの毒は命取りになることもある。キノコに詳しいだるまさん夫妻でも、採取したキノコはいつも御馴染みのキノコ屋に持ち込んで鑑定をしてもらうとのこと。今日の収穫も鑑定をお願いしたが、キノコ屋の奥さんの鑑定の速さには驚かされた。数本は不合格としてはねられたが、4人の鑑定の結果もほとんど合格で、たっぷりのキノコをもって田貫湖キャンプ場に向かった。
キャンプ場は田貫湖の周りに広く配置されており、バンガローは湖の北側にあった。管理棟に手続きに行くと、親切な管理人さんが今日は貸し切りだと言いながら、駐車場所や宿泊場所、炊事場所、トイレなど案内してくれた。バンガローは10人定員でござ敷の板間だけ、トイレ炊事は外である。シャワー棟もあったが、あまり汗もかかなかったのでパスした。
(キノコ屋で鑑定)
(田貫湖キャンプ場のバンガロー)

手分けして宴会の準備が始まった。炊事場所には明るい夜間照明があってありがたい。洗い場でキノコを処理して、調理台でキノコ汁が出来てきた。バーベキュー台では持参の炭を使って豚肉やイカ、野菜のBBQも出来上がった。
(キノコ汁)
(バーベキュー)

部屋の中に折りたたみテーブルもあったが、今日は気温も20℃と高く風もないので外のテーブルでピールで乾杯してから宴会が始まった。キノコ汁は、いろいろな雑キノコの味がミックスして良い味が出ていて美味しい。キノコひとつづつ摘まんで名前を確認しようと思ったが、生の時でも定かでないものは、煮えて形や色の変わったものでは余計無理である。とにかく美味しければ言うことなし。肉やイカのBBQも屋外で食べるとなかなかいける。
マダム和子さんのいなり寿司、サラダ、食後のデザートにチーズケーキや果物も出てきてお腹いっぱい。キノコ採りの話は尽きなかったが、満腹になると眠くなる。部屋に入って寝袋にくるまってぐっすりと眠った。
(屋外で宴会)

(2日目:入笠山)
夜中起きだしたときには富士山は雲の中のように見えていたが、朝起きだすと早起きさんから5時ごろは奇麗に見えていたとの話があった。あわてて飛び出したが、その時はもうガスが立ち込めていた。ガスの動きは早くて、しばらくするとまた富士山の頭が見えだしてきて、朝早くは波立っていた湖面もだんだんと静かになって逆さ富士も見えるようになった。
シモンさんのドリップコーヒが振舞われてから朝食の準備。昨日のキノコ汁に餅を投げ込んで、メインのキノコ雑煮が出来上がった。じっくり煮込んだキノコ汁は昨日よりももっと味わい深いようにも思えた。
(逆さ富士)
(昨夜の残りで美味しい朝食)

朝食を終わってから、いろいろと準備に手間取り、出発が9時過ぎになった。入笠山に入ってからのくねくねの林道走りもものすごく長くて、今日の目的地の入笠山の鐘打平に到着したのは、もう昼前だった。だるまさんの腹積りでは、山好きのシモンさんや我が家のことを考えて入笠山を縦走しながらキノコを採取する予定だったらしいが、予定を変更して近くのアカノラ山近くをぐるっと一回りすることになった。
ここも土地が乾燥気味でキノコの数は少なかったが、クリタケ、ハナイグチ、チャナメツムタケ、フキサクラシメジ、ムレオオフウセンタケ、オシロイシメジなどが採れた。特に、終わり直前に見つかったクリタケの大株が見事で、みんなの歓声があがった。このクリタケは皆さんの好意で発見者の和子の収穫物になった。
(鐘打平)
(クリタケの大株)

2時間ほど歩いてまずまずの収穫を得て、立科町にあるだるまさんの別荘「か里ゆ志」に向かった。途中、日帰り温泉で汗を流してから着いた「か里ゆ志」は、太い丸太を使った2階建ての立派なログハウスだった。周りは名山がいっぱいあり、キノコや山菜も多く、だるまさんは一年の半分ぐらいはここで暮らしているとのこと。うらやましい優雅な第二の人生だ。
(ログハウス「か里ゆ志」)
(表札)

美味しいコーヒを頂きながら、いままでのオフの話に花が咲いた。オフにも山菜やネマガリタケ、アカヤシオ、クロカンなど色々あって話が尽きない。マダム和子さん準備のチャンチャン焼きが出来上がって、ビールで乾杯の後、壺に貯めた香り高い琉球泡盛をいただきながら夜が更けるまで宴会が続いた。
食後は2階のふかふか布団でぐっすりと眠らせてもらった。
(銘酒、琉球泡盛)
(「か里ゆ志」での宴会)

朝目覚めると、外はしとしとと小雨が降っていた。近くのキノコ探しも視野にあったような雰囲気だったが、自然消滅になった。朝食が終わってから、マダム和子さんには前日我が家が収穫したキノコの鑑定をして、持ち帰るまでに痛むだろうと下処理までしていただいた。

(帰途)
だるまさん夫妻に御世話になり楽しかった2日間のキノコオフのお礼を言って茨城に向かった。途中、R142沿いの道の駅「農ん喜村」に立ち寄って新鮮な野菜を買いこみ、佐久ICで上信越道に乗り横川SAで昼食をとり、関越道、北関東道、常磐道とつないで我が家に帰ってきた。平日午後の高速道は空いていた。




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