X56.男体山

1.動 機
今年あちこちの山でアカヤシオ、ヒカゲツツジ、ミツバツツジを見てきたが、シロヤシオにはまだお目にかかっていない。和子が「奥久慈男体山のシロヤシオが綺麗だったよ」という話を先日の立岩山行時に聞いたと急に言いだし、今日は一日中曇りの怪しげな天気予報だったが、急遽出かけてみることにした。

2.データ
a)山域:男体山(654m)
b)登山日:2010/05/19(水)曇
c)コースタイム:日立自宅 9:55 = 11:00 恵海の森駐車場 11:10 ---- 11:20 持方登山口---- 11:45 一般コース合流 ---- 11:50 男体山山頂 12:30 ---- 13:15 袋田分岐 ---- 13:20 牧場道路 ---- 13:40 恵海の森駐車場 13:50 = 14:50 日立自宅
(男体山持方コース)
(持方コースの標高差)

d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「大中宿」

3.山行記録
今日は山登りを楽しむのではなくて、シロヤシオを見るのが目的だ。一番簡単な持方登山口から登ることにした。10時前に我家を出発して11時ごろ持方集落の奥にある、恵海の森の駐車場に入った。
3台の先客がある駐車場に車を停めて、身支度をしてトイレを使ってすぐそばの登山道に入った。大円地越への分岐をすぎて持方登山口に着くと登山届のポストがあり、道はここから二股に分かれる。左の尾根コースに入ると、枯落ち葉の斜面に新鮮な白い花が咲いていた。今年初めて見るギンランだった。
(恵海の森駐車場)
(ギンラン)

尾根コースは岩っぽい急登が続き、汗を絞られる。足元にはラショウモンカズラが彩りを添え上にはヤマツツジやオオカメノキが咲いていたが、シロヤシオやミツバツツははなびらを登山道に落としていた。シロヤシオには遅すぎたかと愕然とするが、山頂にはまだ残っているだろうと気を取り直して登っていった。
大円地越えから来る一般コースと合流すると、向かいの東面の崖にはヤマツツジに交じってシロヤシオも白い清楚な花を見せていた。これを見て元気を取り戻し、久しぶりに歩く男体山への道を登っていった。
山頂に着いたのは丁度昼休み時間、三角点周りも奥の院回りも賑やかな先客に占拠されていた。
(持方尾根コース)
(男体山山頂)

しばらく山頂近くのシロヤシオやアオダモ、ヤマツツジ、マルバウツギ、ツクバネウツギなど花を眺めて歩きまわり、写真を撮って回った。
(シロヤシオ)

(アオダモ)

(ヤマツツジ)

(マルバウツギ)
(ツクバネウツギ)

少し静かになってから弁当を食べ、袋田コースに向かって下り始めた。すぐに持方の谷コースに入って持方登山口へ下る予定だったが、袋田コースにはシロヤシオアやアオダモ、ヤマツツジの花が綺麗に咲いていて、去年の秋白木山−高崎山へ縦走した分岐点までこのまま袋田コースを歩くことにした。
牧場の車道に下りると、柵の中に放牧されている牛が不審そうにこちらを睨んでいた。車道の先には車止めがしてあり、この季節は牧場に入るのは拙かったのかもしれない。
(袋田コース)
(牧場車道を下る)

車止めを乗り越えて持方からの広い車道終端に出ると、左の白木山の麓に向かって造成中の道が伸びていた。今も斜面掘削の大工事が進行中で、残土を運び出すダンプカーが頻繁に行き来していた。立札によると工事は今年6月末までとなっていたが、一か月で終わるようには見えない大工事に見えた。
楽チン登山で綺麗な花をたくさん見ることが出来て、二人とも大満足で帰途に着いた。


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