Y16.鷹取山(シモンさんのオープン山行)

1.動 機
シモンさんが一般の山好きを集めて茨城の山を案内している。シモンさんのHPに今年の第1回は鷹取山の岩倉鉱泉側の岩稜を攀じ登るルートを案内するとの広報があった。地形図を見ると鷹取山の東面は崖記号交じりの急斜面で、我家だけで歩いては危なそうなのでこのオープン山行に参加申し込みした。当日は18名の大部隊になったが、皆さんベテラン揃い、危なっかしい岩場もなんなくこなして、好天気のもと賑やかに歩き通した。

2.データ
a)山域:鷹取山(424m)
b)登山日:2011/1/23(日)晴
c)コースタイム:日立自宅 8.20 = 8:55 水府JA直販店 9:05 = 9:15 岩倉鉱泉入口P 9:20 ---- 9:30 尾根 ---- 9:40 休憩 9:45 ---- 9:55 崖始点 10:00 ---- 10:30 展望岩 10:35 ---- 10:50 休憩 10:55 ---- 11:05 岩倉鉱泉分岐(昼食) 11:35 ---- 11:50 鷹取山頂 11:55 ---- 12:10 曲り角 ---- 12:30 休憩 12:35 ---- 12:45 草木集落 ---- 13:00 上の内車道 ---- 13:10 県道出合 ---- 13:25 岩倉鉱泉入口P 13:30 = 13:40 水府JA直販店 13:50 = 15:00 日立自宅
(鷹取山登山ルート)
(鷹取山登山ルートの標高差)

d)同行者:シモンさん、参加者15名(男6、女9)、和子
e)地形図:「山方」

3.山行記録
集合時間にゆとりを持たせて出発したが、常陸太田の信号待ちにすべて引っかかり、水府JA直販店に到着した時にはすでにミーテイングが始まっていた。ルートの説明があり、参加者の自己紹介が行われた。水戸アルパイン会員やオープン山行常連のベテランさんが多かったが、はるばる鹿島から6時半に出発してきたとおっしゃる可愛い女性3人組が異彩を放っていた。
ミーテイングが終わって、登山口の岩倉鉱泉入口の駐車場まで車で移動した。鉱泉入口の駐車場が狭いので、残りはここに残して4台の車に分乗して出発した。
身支度をしてすぐに岩倉鉱泉への道を歩き始めると、少し入ったところの民家の奥に右に上がる狭い舗装道があり、これを登るとすぐに落葉が積もった山道になり、緩やかに登っていくとやがて明るい尾根に上がった。
(岩倉鉱泉入口が登山口)
(緩やかな歩き始め)

雑木林の中を歩き、地形図にある実線の道との交差する所に来たが、右下には林道を見たが左から来るはずの道は確認できないまま通過した。路側の木に物凄く太い藤蔓が巻きつかれている木々を可哀そうだなと言いながら歩いて行くと植林交じりの急登になってきた。
急坂を登っていくと物凄い斜面に突き当り、その前で右の高みに案内された。上がってみるとそこは絶壁の上の岩場で、これから先の急斜面の右端は絶壁になっているのを見ることが出来た。延々と続いている迫力ある断崖を撮ろうとカメラを向けたが、密集した樹木が邪魔して写真にはならなかった。
谷向こうを見ると向かいの稜線にも大きな岩頭が見え、そっちを登ってこっちの断崖を見ると絵になりそうに思えた。はたして歩けるルートがあるのかどうかは怪しい。
(若干急登になる)
(岩場の前の岩頭)

岩場を下りて絶壁に沿って急坂を登っていった。絶壁から大分離れているので怖くはないが、斜度が急で足元がずるずると崩れる。立木に掴まりながら登っていった。
(絶壁傍の登山路)
(急登を攀じ登る)

急登を登ると一旦は平らな尾根歩きになり、北東に鍋足山から高鈴山までの山々、その右にはきらきら光る太平洋の前に水戸工場のエレベータ実験搭が見えていた。
尾根歩きは長くは続かず崖の様な山に突き当る。こんな岩山を登ることが出来るのかといぶかっていると、シモンさんは左の絶壁をトラバースし始めた。80度はありそうな崖に出来ている10cmから20cmほどの狭い足場に足を掛けながら進んでいく。前を歩く人がいるから踏み込む気にもなるが、我家二人だけでここに来ていたら間違いなく撤退だ。とてつもなく長いトラバースだったように思ったが、後で写真を見ながら判断すると、冷や汗をかいたのはせいぜい10分ほどだったようだ。
これは岩場に育つ岩松を採集する人達が作った踏跡なのだろう、手が届かない所には大きな岩松の株が見えたが、足場の近くには岩松の姿は殆んどなかった。
(一旦は平坦な尾根、崖に突き当る)
(崖のトラバース)

トラバースを過ぎると岩場の登りになった。ゴツゴツした岩なので足場や手掛かりはしっかりしているので登りやすいが、ルートを離れると行き止まりにもなる。シモンさんの跡を追えばなんなく登っていける。
岩場を登り切ったところが岩頭になっていて、ここがシモンさん自慢の展望台らしい。具合のいい岩に座って武生山をバックにツーショットも撮る。
(岩登り)
(展望岩)

周りも遮るもののない大パノラマ。阿武隈の山々がすっきりと見渡せた。
(展望岩からのパノラマ)

展望岩から先にはあまり危ないところはなく、一山越えて下ったところで一休みした。更に次のピークも越えて鷹取山に向かうのかと思ったが、左の急斜面をトラバースする道を歩いて行った。その先に岩倉鉱泉に下る分岐があり、ここで昼食休みになった。山頂よりも風を避けることもできて暖かいと言うことでここが選ばれたが、誰も歩いてくる心配もなく、通路にも陣取って暖かい陽の下でゆっくりと弁当を広げた。
いろいろな美味しい食材が回って来て、お腹がいっぱいになって山頂に向かった。途中、6年前の秋に西金砂神社側から鷹取山に登った道と合流したが、今や記憶は定かではない。山頂には見覚えのあるSHCカワスミさんの青い山名板が残っていた。めいめい三角点にタッチし、この山名板の前で全員集合の写真が撮られた。
(小さなアップダウン)
(鷹取山頂で集合写真)

展望もないのですぐに下山になった。下山は南に向かう尾根を辿った。気持のいい道が続いたが、道が東に向きを変えると道は一本道ではっきりとしているが、倒木が道を遮る所や雪が残るところも度々出てくるようになった。
(下りは南の尾根へ)
(谷間にはまだ残雪あり)

稜線歩きの途中で鷹取山の山頂から岩頭までを見上げられるところがあり、歩いたコースを思い出しながら一休みした。
(鷹取山)

道に落ちたゆずのいい香りを嗅ぎながらゆず畑の脇を気持よく下っていくと数軒の家が立つ草木の集落に出た。集落の道には意外にも雪が全くなかったが、集落の人達が力を合わせて雪掻きをしているのだろう。
沢のつららを眺めたりしながら車道を歩くと、更に広い道に出て立派な邸宅も立っている上の内の集落にでた。
(草木集落に下る)
(上の内の車道)

上の内の集落をすぎると県道33号にでて、1.1km歩道を歩いて駐車場所の岩倉鉱泉入口に戻った。鷹取山にさよならしようかと左手を見ながら歩いたが、その姿を仰ぐことはできなかった。
4台の車で水府JA直販所に戻って解散になった。シモンさん、皆さん、楽しい一日を有難う。
(県道を歩く)
(水府JA直販所で解散式)





inserted by FC2 system