Y116.鍋足山(62会ハイキング)

1.動 機
今年5月に計画していた茨城での同期会ハイキングが大震災でお流れになって、その代わりとして秋のゴルフコンペに合わせて一泊して実施することになった。ハイキング場所はリーダ下山さん精通の鍋足山を案内してもらって、快晴のもとで綺麗な紅葉を楽しみながらゆっくりと歩いて、岩場や急登が何度も現れる難コースを全員無事に歩き通すことができた。夜は、ゴルフ幹事中島さんの配慮で近くのヴィレッジクラブ大子コース内のホテルに泊って、ゴルフだけの参加者も一緒になって久しぶりに旧交を温めた。

2.データ
a)山域:鍋足山三角点峰(552m)、鍋足山本峰(529m)
b)登山日:2011/11/17(木)晴
c)コースタイム:
日立自宅 8:50 = 9:35 道の駅里美 9:45 = 9:55 笹原登山口 10:00 ----10:05 分岐 ---- 10:15 徒渉 ---- 10:35 展望台 10:45 ---- 11:15 猪ノ鼻峠分岐 ---- 11:25 三角点峰(昼食) 12:05 ---- 12:50 W峰 12:55 ---- 13:05 鞍部 ---- 13:20 V峰 13:25 ---- 13:35 U峰 ---- 13:45 鍋足山本峰 14:10 ---- 14:45 ハッチメ滝 ---- 14:50 分岐 ---- 14:55 笹原登山口 15:00 = 15:30 ホテルヴィレッジ大子(泊)
(鍋足山登山コース)
(鍋足山登山コースの標高差)

d)同行者:62会会員10名(男7、女3)、和子
e)地形図:1/25000 「大中」

3.山行記録
出勤時間帯が過ぎてから我家を出発して、集合場所の道の駅里美に集合時間の10分前に到着したが、湘南など遠方から来た仲間は、1時間も前に着いていたとのこと。
全員集合してから、近くに見える鍋足山を眺めながら下山リーダの本日の予定と注意事項の説明があって、全員車を連ねて登山口の笹原に向かった。
目の前に特色ある鍋足山の山容を見ながら、かかし祭りの飾りが並ぶR349を北上し、「鍋足山登山口」の道標のところで地方道に左折して笹原登山口に向かった。登山口の駐車場は以前よりも広くなっているようで、全員問題なく駐車出来た。
(道の駅里美に集合)
(笹原登山口へ)

すぐに靴を履き替え、各自ストレッチなどで身体をならして歩き始めた。周りには鈴なりの実をつけた柿の木があちこちに見え、秋の陽を受けて綺麗だった。
植林帯に入って5分も歩くと鍋足山と中ン滝・北ノ入滝との分岐点になり、今日は三角点峰から鍋足本峰に回るので、右の北ノ入滝方向に進んだ。
(笹原から歩き始め)
(鍋足山と北ノ入滝との分岐)

分岐点から少し歩くと右に上がる分岐があったが、ここを左に向かい、少し歩くと早速最初の難所にさしかかった。そこは小さな沢を徒渉するところで、ここのところ雨が少ないので流れは少なくて沢を渡るのに問題はなかったが、沢から向かいの登山道に上がる岸が崩れそうな急斜面、立木や草付きに掴まりながら順番に登って行った。
徒渉点を過ぎて、しばらくなだらかな登山道を歩くと、北ノ入滝と鍋足山の分岐点になり、鍋足山には鋭角に左に曲がって登って行く。10分も歩くと大岩がゴロゴロ転がる谷合の急斜面になり、しばらく岩を縫いながら登って行った。
(徒渉)
(大岩ゴロゴロ)

登る途中には、根本で幹が二股に分かれ、5m位上でまた合体し、その上でまた分れている珍しい欅の木があり、その上には、根本から8本も幹が伸びている蛸みたいな欅もあった。
(離婚後再婚して又離婚)
(蛸の木?)

大岩の谷筋を登り切ると、崖の様な急斜面をトラバースする道になり「左は崖だから踏み外さないように気をつけて」と注意が飛んでくる。
トラバース道が終わった先の紅葉の綺麗な小広い所で一休み。少し斜面を下って見ると、下の集落が見渡せ、その先に山並みが見えていた。竪破山あたりが見えていたのだと思ったが自信はない。
(崖地のトラバース)
(展望地で休憩)

一休みして歩き始めると、始めは雑木の林だったが、やがて杉の植林帯になった。枝払いなど手入れは行き届いていて、明るくて気持よく登って行った。
少しの間急登を登って行くと、猪ノ鼻峠への縦走路に出た。左に曲がってなだらかな道を歩いて行くと、岩の瘠せ尾根の上に出て初めて西方向の展望が開けた。
(樹林帯)
(展望GOOD!)

紅葉の遥か向こうに男体山などの日光連山、その左に奥白根山、右には釈迦ヶ岳など高原山連山などが見えており、以前同期会で歩いた時のことが思い出された。
(日光、高原連山、)

展望地を過ぎて緩やかに登って行くと、ピークの先は岩場の下りになり、ロープが張ってあった。岩が凝集岩で滑りにくいので余り怖くはない。
岩場を下ると、今度は岩場の登りになり、ここにもロープが張ってある。登り切ったところに三角点があり、「鍋足山551.7m」の山名板が立っていた。
(ロープ場下り)
(ロープ場登り)

山頂広場の先には、鍋足山の本峰、U峰、V峰が並んで見えており、鍋を逆さにして足が三本突き出した形になっていて、鍋足山の由来がよく分かる。三峰の右下に沈んで見えるピークがW峰だとのこと。次はここに行く。
時刻は11時半、めいめいベンチなどに座り込んで弁当を広げた。色々なお裾分けが回ってきて賑やかな昼休みになった。食事が終わって、集合写真を撮って次に向かった。
(三角点峰から鍋足山展望)
(集合写真)

三角点峰からの下りは、今までよりも急だし、高度差もあってスリルがあった。みんなロープも使いながら慎重に下って行った。
下り切ると紅葉が綺麗な瘠せ尾根の道になり、次のピークに上ってなだらかに進むと下る前が岩頭になっていて、西の展望が開けていた。ここから見る奥久慈男体山は変哲もない山容だったが、男体山を挟んでいる白木山と高崎山、少し離れたシモン山が尖った山容をして目立っていて格好が良かった。
(何度も下って)
(何度も登って)

展望の岩頭から先は岩の瘠せ尾根が続いて、右の展望が開けていて紅葉と山並みの眺めが良かった。コースから少し外れてガレた所を登るとW峰の山頂に出た。なかなか展望が良い。座り込んで展望を楽しんだ。
すぐ近くには垂直に切り立った絶壁が見えており、これがV峰とのこと。今日はここにも案内してもらえるらしい。
(W峰から展望)
(V峰の岩壁)

W峰からの下りは長かった。下った分は登り返さなければならない。「もうそろそろ底に着いてくれよ」と嘆きながら10分も急坂を下ってやっと鞍部になった。鞍部は三叉路になっていて「鍋足山」「猪ノ鼻峠」「笹原」の道標があった。
みんなの歩きが遅ければここから「笹原」に下ることも考えられていたらしいが、みんな元気な足取りで速く歩き、時間は十分にあったので「鍋足山」に向かって谷間のガラガラの急坂を登って行った。
(大きく下って)
(大きく登り返して)

急坂を登り切って尾根に上がると、尾根道の右手にはロープが張られて通せんぼしてあった。以前は「通行止」の看板もあって、これを多少気にしながら通過したと思うが、今は取りはらわれている。脇を通過してV峰に向かった。
V峰の山頂はすぐ、切り立った絶壁の上からの眺めは素晴らしかった。絶壁に近づかないよう注意しながらしばし展望を楽しんだ。
(閉止ロープの脇を通過)
(V峰も展望良好)

三角点峰あたりから見えていた日光連山、高原連山に加えて、塩原の山、那須連山まで綺麗に見渡すことができた。
(V峰から日光、高原、塩原、那須の連山)

展望を楽しんでから通行止めロープのところまで引き返し、次のU峰に向かった。U峰には巻道を進んだ先から引き返すように登るのが一般的らしいが、中間を歩いていた治子さんが勇敢にも岩場を直登し始めた。その後ろを歩いていた3人もその後に続いて攀じ登った。巻道よりも早く登り着いた。
U峰からは、歩いてきた三角峰やW峰、V峰が見えており、これから向かう本峰も目の前にあり、その左には里美牧場の風車群や鉄塔の三鈷室山が見えていた。
(U峰へ直登)
(U峰からの本峰)

すぐにU峰を後にして本峰に登り、ここで2回目の集合写真を撮った。宿泊ホテルのチェックインタイムまでまだ時間があるので、お八つを食べながらゆっくりと休憩した。
本峰からは日立の神峰山、高鈴山、南の愛宕山から加波山にかけての山並みも確認でき、ひたちなかのエレベータ塔や水戸の県庁までも見えていた。
(本峰でゆっくり休憩)
(神峰山と高鈴山)

三角点峰からここまで歩きて来た峰々をもう一度ゆっくりと確認した。
(歩いてきた峰々を本峰から展望)

本峰から笹原への下りは一般ルートを下ったが、それほどの急坂はないとはいえ、結構長い距離を45分間も歩いて、みんなの後を遅れないようについて歩くのがやっとだった。途中でハッチメの滝の綺麗な姿が見えることを期待していたが、雨不足で流れが完全に止まっていた。
(一般道を下る)

駐車場に戻って靴を履き替えて、今日の宿泊地のヴィレッジクラブ大子に向かい、付属の高級ホテルに入って暖かい温泉に浸かって汗を流した。夜は宴会になり、ゴルフ参加の仲間と合流して旧交を温め、賑やかなひと時を過ごした。
翌日はゴルフコンペ、ゴルフには縁のない和子は他の二人の奥さんと一緒に一足早く帰っていった。
(ホテルヴィレッジにて宴会)
(翌日はゴルフコンペ)





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