Y124.生瀬富士と立神山
(シモンさんの探検隊)

1.動 機
 今日はシモンさんの茨城の山探検に参加した。案内では「今回は立神から生瀬富士と立神山の周回ルート。概略は生瀬富士へ岩峰東端の岩場への直登ルートで登り、下りは立神山から直接降るか、かずま分岐へ降りて袋田の滝展望所を往復した後立神側へ降るか、現地で判断」とのことだった。立神山からもかずま峠からも立神集落へ下る道は歩いたことがなく、案内してもらいたくて参加した。生瀬富士への岩稜コースは以前二人で恐る恐る登ったことがあるが、今回はシモンさんのリードで迷うこともなく、同行の皆さんもお元気で、賑やかに楽しく登ることが出来た。

2.データ
a)山域:生瀬富士(410m)、立神山(420m)
b)登山日:2011/12/18(日)晴
c)コースタイム:
日立自宅 8:10 = 9:05 滝見の湯駐車場 9:10 ---- 9:15 立神集落路側P 9:25 ---- 9:30 #145鉄塔分岐 ---- 9:35 沢分岐 ---- 10:10 岩頭 10:25 ---- 10:30 生瀬富士 10:35 ---- 10:50 立神山 10:55 ---- 11:25 かずま峠 ---- 11:35 滝展望台 12:05 ---- 12:15 かずま峠 ---- 12:20 車道出合 ---- 12:55 立神集落路側P 13:05 = 14:30 日立自宅
(生瀬富士・立神山周回コース)
(生瀬富士・立神山周回コースの標高差)

d)同行者:シモンさん、中川さん、鹿島三人娘さん、和子
e)地形図:1/25000 「袋田」

3.山行記録
 早めに我家を出て集合場所の滝の湯の駐車場に到着すると、集合時間の25分も前なのに皆さん全員もうお揃いだった。参加者は山男の中川さん、鹿島の三人娘さんの4人でもう顔なじみ、簡単に挨拶してすぐに登山口の立神へ出発となった。
 滝見の湯の向かいの狭い道を走って立神集落に入ると、広い車道と合流したところの路側が広くなっていて、4台の車をここに停めた。身支度をしてすぐに歩き始め、目の前に並んでいる生瀬富士と立神山の山並みを見上げながら、農道に入っていった。入口には「生瀬富士登山口」と書いた手書きの小さな道標が立っていた。裏を見ると「平成23年11月18日、生瀬中2年生」とあった。
(路側に駐車)
(生瀬富士立神山を目の前に)

 橋を渡って道なりに歩くと立派な墓地があり、その先に東電の黄色い「⇒大子線145号」の標柱があり、これに従って左に曲がって点検路を進んだ。
 そのまま歩いて行くと、枯沢に急降下した。ここからは沢筋の生瀬富士登山道が伸びており、その右上の東電の点検路を歩いても生瀬富士に登ることが出来る。
(鉄塔#145へ)
(分岐点)

 枯沢の向かいは急斜面で、「ええっ!ここを登るの?」の声が聞こえたが、良く見ると斜面にははっきりとした踏跡が上がっていた。急斜面の植林の中をジグザグに登っていくので、暑くなってきて、途中で一枚脱いだ。
 急斜面を攀じ登っていって尾根筋に登り着くとやっと斜度が少し緩やかになった。
(向かいの踏跡へ)
(尾根道へ)

 尾根はやがて痩せ尾根になり、岩場と笹尾根が交互に現れるようになった。岩場のところでは大岩を攀じ登るようになるが、岩は小石が固まって出来た凝集岩なので足場に不自由しないし滑りにくいのでみんな快調ペースで登っていった。ただ「ここは登り専用、下るのは怖いわねえ」の声が聞こえて来た。
(岩場と笹籔の瘠せ尾根登り)

 最後の急登をこなすと岩頭のてっぺんに登り着いた。直ぐ向かいに生瀬富士の山頂が見えており、360度の大展望だった。残念ながら日光や那須の雪山は雲に隠れていたが、北には八溝山山系の山々、東に里美牧場の風車群や鍋足山、竪破山など、南に月居山の後ろに白木山、男体山、長福山などが確認できた。ほかにも一杯山が見えているが自信を持って同定できない。次は茨城県地図を持ってくることにしよう。
 シモンさんが先に岩頭から下りて、一行を岩頭に並ばせてシャッタを押してくれた。みんないい笑顔で写っていた。
(やっと岩頭)
(バンザーイ!)

 岩頭の上は狭くて落着かないので、岩頭の下の広い岩場に座り込んでお八つ休憩になった。ここまで順調に歩いてきたので昼食をとるにはまだ早く、袋田の滝を見下ろす展望所まで行ってから弁当時間にすることになったのだ。最近歩いたお山でのお話など出て賑やかだった。
 ゆっくりとお八つの時間を過ごして、生瀬富士本峰に向かって岩場の瘠せ尾根を渡っていった。途中、左下に小さな石の社があって、前の石の蓋を開けてみたら、中には鉄の剣とお賽銭が入っていた。
 少し危なっかしいトラバース部分もあったが、スムーズに進んで本峰の上でまた4周を見渡しながら一休み。
(本峰への馬の背)
(生瀬富士山頂)

 生瀬富士から立神山へは崖の様な急坂下りで始まるが、ここを下る度に、この前はこんなに急ではなかったはずだと思いながら下る。今はロープも張ってあって安全対策をしてあるのだが、なんとなく怖い気分になってきて、皆さんのあとを遅れないように行くのが精いっぱい。歳の所為かとは思いたくないが----
 急坂はなんとか下ったが、生瀬富士よりも立神山の方が高いので、下った分以上に登り返す。汗をかきながら皆さんのあとを追いかけた。
(急降下)
(立神山)

 立神山から生瀬富士を振り返ると、丁度数人のグループが生瀬富士に登り着いて岩頭に瘠せ尾根を歩き始めるところだった。見ていると、岩頭までたどり着いたのは男性一人だけ、あとの人は途中で行き止まっていた。
 笑いながら見ていたが、下山学校などで鍛えられて今ではあの瘠せ尾根など平気で歩いているが、一昔前は我家もあの人達と同じようだったのだろうと思い直した。
(生瀬富士と)

 立神山で一休みしてから、次の滝展望台に向かって歩き始めた。下っては登り、登ってはまた下る。こんなにピークがたくさんあったとの記憶がない。あまり急坂ではないので疲れはないのだが、いい加減嫌気がさしてくる。
 目の前の山並みや、下に見えはじめた袋田の街並みに気分を紛らわせながら歩いていって、やっと「かずま峠」に到着した時、一グループを追い越した。追い越すと歩調は速くなり、ついて行くのに息が切れて来た。。
(アップダウン繰り返し)
(袋田の街と月居山)

 袋田の滝の真上の岩稜に着くと、下に四度の滝全体が綺麗に見える。展望のいい所にはロープやパイプで柵を作ってあるが落ちたら命がない。恐る恐る覗きこみながらシャッタを押した。
 展望所のそばに座り込んで弁当を広げた。風邪の病み上がりで寒さを心配したが、今日は風がなくて暖かい。いっぺんに風邪は吹き飛んで行きそうだ。
(袋田四度の滝)

 昼食を終わってからかずま峠まで引き返し、ここから立神集落への下りになった。初めて歩く道だったが、案ずるよりも産むが易し、なだらかな広い道が車道まで続いていた。
(かずま峠まで引き返し)
(気持ちいい下り道)

 気分良く車道まで下ってしばらく歩いて行くと、途中の水場には大きなつららが何本もぶら下がって綺麗だった。今冬初めてお目にかかるつららにシャッタを押した。
(のんびり車道歩き)
(つらら)

 その先には「M」と刳り抜いた何かのモニュメントらしき石碑が立っていたが、これが何なのかご存じの人はいなかった。
 滝見の湯から来た道と合流すると、左手に立神牧場の看板があり、その上に生瀬富士から立神山を越えて今日歩いた山並みを見ることが出来、生瀬富士が思った以上にとんがった山容を見せていた。
 今回は立神山からここに下って来る道を歩かなかったので、シモンさんからこのコースについて色々と教えて貰った。そのうち個人的に歩いてみよう。
(Mのモニュメント)
(立神山と生瀬富士)

 駐車場所に戻って、次回1月の茨城の山探検は西金砂山にするとの発表があってお開きになった。帰途、あちこちの農産物直販店に立ち寄りながら我家に帰ってきた。




inserted by FC2 system