F122.冬の常陸海浜公園

1.動 機 
 F121を書き上げて今年は終わったと思っていたが、何とも手持無沙汰でしようがない。忙しい和子を願い倒して、海浜公園の巨大地上絵を見に行くことにした。海浜公園のHPを見たら、今グラスハウスのアイスチューリップと見晴らしの里入口のロウバイが見頃とのこと、公園の東西反対側で歩くのは大変そうだ。それでも、大観覧車からイノシシの地上絵を見てから、シーサイドトレインに乗りたいのを我慢して、歩いて両方を見て楽しんできた。

2.データ
a)山域:常陸海浜公園
b)登山日:2018/12/30(日)
(海浜公園全体図と写真撮影場所)


3.山行記録
 西口の翼のゲートから入って大観覧車方向に歩いていくと、そよかぜ橋を渡ったところのローズガーデンの円い花壇に、白い花がポチポチと咲いていた。
(西口翼のゲート)
(バラ園)
 近寄ってみると確かにバラの花、とっくに花盛りは過ぎた時期なので、残っている花も萎れたものが多いが、中には綺麗なところも残っていてシャッタを押してみた。和子が先の方で怪訝な顔をして待っている。
 このバラの花は、2年前の「D125.海浜公園の地上絵」にも出ていて、「看板には「アイスバーグ、ドイツ」とあり、別名「シュネーヴィッチェン(白雪姫)」といい、冬まで咲き続ける丈夫なドイツ生まれの花らしい。」とある。
(白いバラ)
(白いバラ)
 大観覧車乗り場入口前に行くと、丸太を並べて何か形を作ってあるように見える。こちらに出っ張っているのは足のように見えるが、イノシシにしては全体的に毛の部分が随分少ない。観覧車から見るのを楽しみにしましょう。
(左の干支の巨大地上絵を地上から)
(右の干支の巨大地上絵を地上から)
 観覧車に乗って少し経つとすぐにイノシシの形が分かるようになってきた。支柱が邪魔になったり、窓ガラスに室内のものが映ったり、なかなかシャッターチャンスがつかめない。和子の作品を採用。「最」2019とあるが「最」とは何ぞや?二匹のイノシシは向き合って愛の告白?

(干支の巨大地上絵を大観覧車から)
 目を上に移すと、レジャーランドのいろいろな乗り物が並んでいて、子供連れの家族が群がっているのが見えていた。年末の忙しい時なので行列はできるほどではなさそうだ。
(大観覧車からプレジャーガーデンエリア)
 反対方向には広大なパターゴルフ場やBMXコースが見え、その向こうの林の先に灰色のシートに覆われて見晴らしの丘も見えていた。その向こうに煙を上げているのは常陸那珂火力発電所、奥の山並みには風神山から高鈴山、大室山にかけての日立の山がメインだ。
(大観覧車からパターゴルフ場・BMXコース・見晴らしの丘方面)
 目をめぐらすと、筑波山の双耳峰が目に入り、その右に見えるのは愛宕山・難台山・吾国山、その後ろに頭を出しているのは足尾山・加波山だろう。
(大観覧車から筑波山・加波山方面)
 一回りして観覧車を降りるとすぐ脇に「干支の巨大地上絵」の説明版が立っていた。「最」は十二支最後の干支、平成最後の年、新元号の最初の年ということとのこと。二匹のイノシシが阿吽の表情をしているらしい。
(今年のテーマ「最」と干支猪の「阿吽」説明版)
 ここからシーサイドトレインに乗りたいと思ったが、和子はさっさとぴょんぴょん橋の方に歩いて行ってしまった。仕方なく橋を渡って大草原の道を歩いて行った。
(シーサイドトレイン)
(大草原を歩いて)
 「アイスチューリップ」の案内板に従って角を曲がりながら歩いていくと、つるバラが小屋の前の棚に絡まって、赤い実をいっぱい綺麗に付けていた。始め見たときにはピラカンサの実だと思って近寄っていったのですが、実の形を見るとちょっと違うみたい。後で調べたらつるバラも赤い小さな実を付けるらしい。
 ピラカンサの木が生えているところは和子が覚えていて、少し先の道脇に見事な赤い実を房状に付けていた。こちらの方が数段綺麗、実の先っぽが少し凹んでいて小さな印がある。
(つるバラの実)
(ピラカンサの実)
 総ガラス張りのグラスハウスの前まで来ると、池全面に配置された四角い箱状の鉢にアイスチューリップがいろいろな色の花を咲かせていた。綺麗な花を楽しみながら、脇からパチリ、パチリ、店内に入ってガラス越しにパチリ、パチリ。
(グラスハウス横からアイスチューリップ)
(グラスハウスの中からアイスチューリップ)
 店内には四角錘状に立てられた四本のポールがあり、上から“フラワーボール”を数個取り付けた紐を斜めに吊るした飾りがあり、その間から子供たちが中に入って遊んだり、記念写真を撮ってもらったりしている。一個一個の”フラワーボール”はまるで生花のような造花を束ねて作られたており、色とりどりで大きさも色々、見ているだけで気持ちがいい。
 店内中央の天井から一つ一つ紐で吊るされた“フラワーボール”の高さがいろいろで、上から降ってくるように見える造形。ベンチの上に大きな“フラワーボール”を置いて隣に座って抱きつくことも出来たり、入口に生のアイスチューリップの鉢が置いてあってすぐ近くで見ることが出来たり、パシフィックアートフラワープロジェクトの大衆性を感じさせた。
(パシフィックアートフラワープロジェクトのフラワーボール)
 グラスハウスでクッキーとティーで一休みしてから大草原に戻って歩いていくと、期待通りパンパスグラスの白い穂が見えてきた。歩き回りながら何回もシャッタを押しまくった。
(大草原のパンパスグラス@)
(大草原のパンパスグラスA)
 大草原を降りてはまかぜ橋を渡ると、目の前に見晴らしの丘のすぐ下に通り出る。春にはネモフィラの空色の花、夏から秋にはコキアの緑から赤の葉で彩られる見晴らしの丘が、今は全面シートに覆われている。下にはネモフィラの種が播かれていて、冬の間は霜除けのためにシートが張られている。
(見晴らしの丘は一面霜除けシート)
 見晴らしの丘に隣接した見晴らしの里入口にはロウバイの花が咲いている。見ごろとなっているが、まだ少し早いのか、咲いている花は数少なく少々淋しい。
 咲いている部分をアップして写真にした。花数は少なくても、漂ってくる甘い香りは素晴らしかった。
(ロウバイ咲き始め)
(ロウバイアップ)
 逆光で撮った写真では賑やかに咲いているように見える。反対側から見た時にはどんなだったのだろう。
(ロウバイ逆光)
 見晴らしの里から記念の森あたりまで歩くと、右奥の緑の間に黄色いところがちょっと見えていた。散策路を上がっていくと、黄色に見えていたのは早咲きナノハナだった。広いナノハナ畑に見えた。
(ナノハナ)
 ナノハナ畑脇の歩道を登っていくと、途中から奥の方に黄色い花が見えなくなってきた。
 登って行って横から見ると、ナノハナの茎が全部横倒しにされていた。風の強かった日、山頂部分のナノハナがなぎ倒され、道近くのナノハナは柵に絡まり、入口近くは山頂で風が弱められ、何とか難を逃れたものと思われる。
(ナノハナ・先が淋しい)
 (横倒しのナノハナ9)

 山頂を通り過ぎたところからカメラ位置を低くしてシャッタを押すと、なんとか綺麗なナノハナ畑に見える。
(通路際だけ撮れば合格)
 スイセンガーデンに入ると小さな梅園があり、一人のご婦人が梅の木を熱心に覗き込んでいる。「去年はこのあたりに綺麗な梅の花を見たので来てみたの、今年は早い」と言いながら、花が咲いているところを指さしてくれた。写真にしようと思ったが、なかなかピントが合わない。
 梅の木の下のスイセン畑に白い花が咲いているのが見えた。我が家で賑やかに咲いている日本水仙に似ている。スイセンガーデンには他に咲いているものは見えなかった。
(紅梅)
(スイセン)
 西口に戻ると、西口前の展望台の壁に一面空色のネモフィラの花に覆われた見晴らしの丘の壁画があり、中央に”Thank You"「ありがとう」の他にも、シェーシェー、メルシー、オブリガード、ダンケ、グレイシアスなどいろいろな国の「ありがとう」を書いてあった。ここにも外国人客がどっと増えてきているようです。
(西口入口のネモフィラ大壁画)
 駐車場に戻って歩数は12300歩を過ぎていた。この後歩いてレストランや洋品店に入ったりし、帰りにもあちこちの店に入ったりしたので、この日の歩数は14,872歩、5/22オーストラリア旅行の時の15,307歩に次いで平成30年2番目の記録になっていた。


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