W71.エージ登山・古希の山
(古観音山と竹合三角点)

1.動 機
梅雨に入って雨やお仕事で2週間ほど山歩きから遠ざかっていたが、雨続きだった天気予報から明日の雨マークが消えた。遠くまで出かけるほどの好天気は期待できそうにないので、茨城の山で目的地を探した。ここ数年エージ標高の山を探して登っていたが、充実感がなくて去年で止める積りでいたが、無事に元気で迎えた古希の今年はやはりエージ登山はやりたいなと思いなおした。70mでは物足りないので700mの山ではどうかと探すと、「山悠々」さんのHPのリストに、古観音山という700mぴったりの山があった。地形図を見ると700.9mの三角点峰は数年前に歩いた生田の滝の奥にあり、滝入口から歩行距離2.5km、標高差300mほどで足慣らしに丁度良さそうだ。
下山後少し時間があったので、TVで放送していた常陸大宮の辰ノ口親水公園のアジサイ園を楽しんでから、去年の69mエージ登山の時にR293花房交差点近くに見つけていた本来の古希標高70mの山(竹合三角点)にも登ってみることにした。

2.データ
a)山域:古観音山(700.9m)、竹合三角点(70m)
b)登山日:2009/07/11(土)曇
c)コースタイム:
日立自宅 10:15 11:10 林道終点 11:25 ---- 11:30 小滝 ---- 11:35 大滝 ---- 11:45 ノンテンボウの滝 ---- 11:50 上滝 ---- 12:00 林道合流点 ---- 12:10 林道分岐 ---- 12:50 古観音山 13:00 ---- 13:30 林道分岐(昼食) 13:50 ---- 14:00 林道合流点 ---- 14:05 上滝 ---- 14:10 ノンテンボウの滝 ---- 14:15 大滝 ---- 14:20 林道終点 14:30 = 15:20 辰ノ口親水公園 15:45 = 16:05 墓地駐車場 ---- 16:15 竹合三角点 16:20 ---- 16:25 墓地駐車場 16:35 = 18:00 日立自宅
(生田の滝群と古観音山)
(古観音山登山ルート高低差)

d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「里美牧場」「常陸大宮」

3.山行記録
急ぐこともないので朝食を食べてから準備をして出発し、常陸太田からR349を北進し、里美JA直販店の先に「生田川の大滝小滝」の標識を見て右折した。道は生田集落を通過してさらに山間に伸びており、対向車と道の譲り合いをしながら走ると、右に林道を分けて700mのところに道が広くなっているところがあった。2台の車が停まっており、この先は車は入れない道幅になっていた。
車を置いて身支度を整えて歩き始めると、先ずは出会いの滝が迎えてくれた。これを上がったところが小滝で、数年前には小滝の沢を詰めて名無しの滝群も探訪したが、今回はパス。ここで奥さんと母上を案内して写真を撮っている土地の人に合い、「来週17日夜は滝ライブをするからまたいらっしゃい」と誘われた。見返りの淵や中滝を右下に眺めながら歩き、橋の上から大滝を見上げた。雨続きだったので水量も多く迫力がある。
(里美支所のHPをチェックしたら生田の滝コンサートは7月25日(土)19時からだった)
(小滝)
(大滝)

大滝を巻く岩っぽいところを登って大滝の上に出ると、下に大勢のグループのハイカーの姿が見えた。休日なので滝見物の人も多いようだ。丸太の橋で沢を渡って右岸を進むと、右下に「ノンデンボウの滝」が見えた。
この滝の上で道がなくなったので沢に下りると、2連の丸太の橋があり、これを渡って左岸を少し歩くと上滝が見えてきた。この滝壺では長靴を履いたカメラマンが三脚を構えていた。簡単にシャッタを押してから更に上に向かって歩き始める私達に「ここから上にはもう滝はないよ」と教えてくれた。「古希の祝いに700mの三角点まで歩いてきます」と答えると、「三角点があるような山があったかなあ」と不審顔だった。
(ノンテンボウの滝)
(上滝)

上滝から先は道が夏草に覆われてきた。オカトラノオやトリアシショウマなど白い花が多い。
(オカトラノオ)
(タマアジサイ)

夏草をかき分けるように歩くと林道に突き当たったが、この林道は車の途中で出会った分岐点から伸びてきている。車は通らないから広い快適なハイキング道で、回りはタマアジサイの木で埋め尽くされていた。もう一週間もしたら一面アジサイの花に埋め尽くされることだろう。その頃涼しかったらまた来て見たい。
林道が右に曲がるところで、ポケナビに従って左に分かれる伐採林の作業道に入ったが、そのまま作業道を進んで一つ尾根を間違えた。引き返すのも面倒なので一尾根を越えた。
(林道)
(分岐から伐採林へ)

尾根を越えた谷沿いに作業道があり、直進すると三角点峰の下を左右に通る作業道に出た。どうせ登山道はないだろうと、そのまま正面の斜面を藪の少ないところを選びながら登っていった。山頂部は平坦で山頂は明確ではなかったが、高みらしき方向を狙って歩いて行くと三等三角点が見つかった。近くの立ち木にはSHCカワスミさんの「古観音山03-12.13」の青い名板が取り付けてあった。暗い山頂で弁当を広げる気分になれず、証拠写真だけ撮って下山にかかった。
(少し藪)
(古観音山山頂)

下山は反対方向の踏跡を辿るとすぐに作業道に飛び出し、「古観音山」のすぐ近くまで里美牧場側からの舗装道が上がってきているのが見えた。
作業道を下り、登ってきた時に道を間違えて尾根越えをして降り立った地点の先すぐのところで林道が途切れた。100mばかり道のないところを歩いてやっと見覚えのある作業道に出ることができた。尾根を間違えたのは道が途切れていたからで、無理からぬ事だと思うことにした。
林道の途中で遅い弁当を広げて、また滝を眺めながら駐車場に戻ると時刻はまだ14時半前だった。時間があるので、去年の69mの山に登った時に、R293の花房交差点の近くに見つけてあった本来の古希標高の70mの山にも登ってみることにした。折角常陸大宮近くまで行くのなら、先日TVで放送していた辰口親水公園のアジサイも見てこようという話になる。
辰ノ口の駐車場に付くと、遊園地や休憩所では大勢の家族連れが遊んでいた。休憩所の前にはバラの植え込みがあり、色とりどりのバラが綺麗に咲いていたが、広い園内を見渡してもアジサイの姿が見えない。家族連れのパパに尋ねると、「多分、道路向うの橋を渡ったところだと思う」と教えてもらえた。
アジサイ園に向かうと、やや盛りを過ぎた感じではあったが、広い園内は4500本のアジサイが咲き誇っていた。こちらには人影が少なく水面に移るアジサイを眺めながらゆっくりと一回りした。
(辰ノ口のアジサイ園)
(バラも満開)

アジサイを楽しんでからR293を引き返して花房交差点で右折し、すぐに左折して竹合町への細い道に入った。更にその先で三角点峰方向の細い道を駐車場所を物色しながら直進していくと、突き当たりの名家のものらしき立派な墓地に広い駐車場があった。あり難く駐車させていただいて、墓地の畔の道を登っていくと、途中多少藪っぽくなるところもあったが、踏跡は四等三角点のある山頂まで続いていた。あっけないほど簡単に山頂までたどり着いたので大した感激もなく、山頂の証拠写真だけを撮ってすぐに下山にかかった。
下山はもっとしっかりとした道を下ると民家の裏に出て、そこから墓地脇の道に梯子で下るようになっていた。
(エージ標高の山)
(四等三角点)

前夜間に合わせに計画した山行としては、期待以上に面白い山歩きだった。2週間ぶりの山歩きだったこともあって、帰りの車の中でも和子の笑い声を聞くことができた。




inserted by FC2 system