B11.真弓神社初詣 1.動 機
毎年正月二日には孫一家が我家にやってきて賑やかになるのだが、今年はアキに所要があって一日延びた。テレビの前に座り込んで箱根駅伝を見ながら御屠蘇を頂くのではつまらないので、思い立って真弓神社まで初詣に出かけることにした。昨年暮れ、山側道路から真弓神社に入った時に、「真弓神社入口」の道標を見つけて初めての道に入り込み、途中で道が判らなくなって退散したことは(A123.山側道路−真弓神社ウオーキング)に書いた通りだが、後で地形図を良く見たら、破線の道が途中で消えてしまうと思ったのは慌てと印刷不鮮明とがなせる錯覚で、実は破線の道はその先で2本線の道に繋がっていたのだった。悔やまれて早いうちにこの道をもう一度歩いて確認してみたいと思っていたので、この道探検こそが今回の初詣の主眼だった。山側道路の塙山入口交差点まで車で入って、往路でこの探検道を無事歩き通して真弓神社初詣を済ませ、帰途は頑張る会の新年会コースを歩いて帰ってきた。2.データ
a)山域:真弓神社(275m) b)登山日:2014/01/02(木)晴 c)コースタイム:森山自宅 10:50 = 11:00塙山入口P11:15 ---- 11:25#64鉄塔11:30 ---- 11:40分岐 ---- 11:55真弓神社入口標柱 ---- 12:25前回迷い始点 ---- 12:50林道出合 ---- 13:00縦走路出合 ---- 13:10真弓神社(昼食)13:40 ---- 13:55山道入口14:00 ---- 14:05山道入口 ---- 14:25鉄塔巻道入口 ----14:35塙山入口P14:40 = 14:50森山自宅
d)同行者:和子
e)地形図:「常陸太田」 3.山行記録 我家を車で出発し、山側道路に入って駐車場所を探しながら走っていくと、広い歩道は広くてウオーキングにいそしむ二人連れ等大勢歩いており、それに並行して複線の自転車専用道路もあるのだが、車が駐車できるスペースはなかなか見つからない。塙山入口の交差点までくると、その交差点の一角に数台の車が停まっているのが目にとまった。空きスペースもあったので、急遽この駐車場所に決めて車を入れた。7、8台は駐車できそうな場所で、下の住居から車で上がってきて、山側道路をウオーキングする人達の格好の駐車場所になっているようで、身支度をしている間にもウオーキング姿で帰ってきて、車に乗り込んで出ていく人がいた。 交差点の向かいの斜面に急な階段道が見える。この丸太の階段は大久保三角点を探索した時に登った事があったので、これを上がって鉄塔のところまで登れば遊歩道に出て、地形図の破線の道を辿って「真弓神社入口」の道標が立つ車道に下ることが出来ると見当が付いた。
急な階段を登って行くと、133段ほどのところに左に分岐があり、更100段も登って行くと向かいに立ち入り禁止の札が取り付けられた柵があった。柵の右側は山側道路の擁壁の上端で、その上に出ると眼前に太平洋に沿って細長く伸びる日立南部の街並みが広がっていた。気持ちの良い眺めである。
柵の左には踏み跡が伸びていて、これをどんどん登って行くとそのピークに#64の鉄塔が立っていた。暑くなって一枚脱ぐ。
鉄塔の先には左右に伸びる良く踏まれた山道があり、地形図の破線の道と判断して右に進む。
気持ちいい山道を歩いて行くとやがて#63の鉄塔があり、その先の左斜面に薄い踏み跡を見つけ、破線の道と判断してこれを下って行った。
始めは尾根筋を順調に下ったが、だんだんと踏み跡が怪しくなり、ついには完全に藪漕ぎしながら強引に下って行って車道に降り立った。
斜面をトラバース気味に歩いて行って前回前進を諦めた点の近くに来ると、行く手を厚い藪が立ちはだかってきた。ときどき「クーン、クーン」と人が泣く様な声も聞こえてきて気持ちが悪い。この音は間伐されていない植林の密集した杉の木同士が風に吹かれて擦れて泣いている音だった。
直進を諦めて、一旦谷筋に下りると藪は薄くなって何とか進んでいくことが出来るようになった。
谷筋を進み、突き当りの植林の斜面を尾根を外さないように登って行く。平坦なところまで登り切ると立木に赤テープが巻きつけてあって、振り返るとはっきりとした山道もあった。この道がどこから登ってくるのか分からなかったが、初めからこの道が見つかっていたらもっと楽ちんだったことだろう。そのすぐ先に地形図に2本線で示されている林道があり、前回迷い始めた地点からの所要時間はたった25分、落ち着いて慎重に地形図を睨んでいたらあんな苦労はしなくて済んだのに、と自分の軽率さに愛想が尽きる。
林道に出ると綺麗に除草され手入れされており、少し歩くとカーブミラーもある。ここからは気持ちの良い日だまりハイキング、気分良く歩いて行った。
林道は手入れが良かったが、周りの植林は間伐も枝落としもしてなく、まさに死んだ森のようだった。それでも「育種素材保存園」の立札が立っていて、遺伝的に優秀な精英樹を選抜して集植、遺伝子を保存しているとのこと。ほったらかしでもすくすく育つ杉や檜を育てているらしい。
林道を歩いて行くと風神高鈴縦走路に出て、すぐ先に真弓神社参道の分れがあった。
参道に入って山門のところまで来ると、暮れには山門の向こうに横たわって道を塞いでいた杉の巨木が切断されて脇に寄せられていた。
巨木の切断面の年輪を数えてみたら106輪あった。
真弓神社の注連縄も新しくなっていて、気持ちよくお参りする。お蔭様で腰の具合も回復に向かいつつあり、今年も元気に夫婦二人の山歩きが出来そうです。有難うございました。これからもよろしく見守っていて下さい。
今日も筑波山がすっきりと見えており、シャッタを押していると、下の方から賑やかな山談義の声が聞こえてきた。神社前庭の下を覗くと、日当たりが良くて風も当らない格好の休憩場所になっていた。我家も仲間に入れていただいて弁当を広げた。
ゆっくり弁当を食べてから下りにかかる。神社脇に「鹿子の木」の説明板があって、谷に鹿の子模様の木肌をした珍しい木が立っていた。
明日孫一家が来るので、和子はその準備で忙しく、今日は爺杉も見晴台も立ち寄らないでまっすぐ帰ることにした。縦走路に出たが、今日は車の往来もないので砂埃も立たないので車道をそのまま歩いて行った。
縦走路から塙山への林道に入って少し歩いたところの右に山道が別れていたので入って見た。少し歩くと風神高鈴縦走路に合流してしまったので、方向を修正してまた車道歩きに戻った。
車道に出て300mも歩いて道が左に湾曲するところの右にまた山道が別れていて、これが頑張る会の道と判断して入って行った。
気持ちよく歩いて行くと左に#64鉄塔への階段道があったが、ここから鉄塔まで70mも登り返すこともあるまいと、ここから巻道を歩いて行った。日だまりハイク気分でなだらかな巻道を歩いて行くと丸太階段の中段のところに出た。
あとは階段を下って駐車場所に戻ったが、この駐車場を上から眺めていると、大久保三角点のときにもここに車を停めたことを思い出した。
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