A123.山側道路−真弓神社ウオーキング

1.動 機
 10日近くも山歩きから遠ざかっていて、そろそろどこかの山にと行き先を探している時、今年10月の妙義山行でお世話になった頑張る会の会長さんから年間計画書が送られてきた。その計画書に(多賀駅−山側道路−真弓神社−見晴し−大甕駅)という面白そうな企画があった。頑張る会の人と一緒に歩けば又賑やかで楽しい思いが出来そうだが、日程がMACの例会と同じ日で参加が無理なので、年末のお天気のいい日に二人で歩いてみることにした。
  山側道路には去年2月「Z24.大久保三角点」の時にも、それまで開通していた塙山団地のところまで入ったことがあったが、まだ歩いたことがなかった今年3月に全線開通したこの山側道路の残りの部分を歩くのも楽しみだった。
 山側道路から真弓神社に入るには、塙山団地のところから「Y123.山側バイパス道路から弁天三角点」の時に歩いた道を辿れば確実だったが、地形図を見ると、一つ北を辿る林道を歩くともう少し近道になりそうだった。その積りで出かけたのだが、途中「真弓神社入口」の標柱に誘われて予定外の道に入ってしまい、道が判らなくなるハプニングをおこした。

2.データ
a)山域:真弓神社(275m)、弁天三角点(296m)、風神山(242m)
b)登山日:2013/12/25(水)晴
c)コースタイム:森山自宅 8:45 ---- 9:01大甕駅 = 9:05多賀駅 ---- 9:25大久保中学校交差点 ---- 10:00山側道路分れ ---- 10:15真弓神社入口標柱 ---- 11:20車道出合 ---- 11:50縦走路出合 ---- 12:00真弓神社(昼食)12:30 ---- 12:45見晴台13:00 ---- 13:30弁天三角点 ---- 13:50みはらし台14:00 ----14:25風神山 ---- 14:35風の広場14:50 ---- 15:00登山口 ---- 15:20森山自宅
(山側道路・真弓神社ウオーキングコース)

(山側道路・真弓神社ウオーキングコースの標高差)

d)同行者:和子
e)地形図:「常陸太田」

3.山行記録
 我家から大甕駅まで歩いてJR電車に乗り、隣の多賀駅で降りて閑古鳥が鳴いているように寂しい駅前の大通りを歩いて行った。
 R6の交差点を渡って、突き当りの多賀消防署の三叉路を左に歩く。この道は多賀図書館などへの用事で何度も車で走ったことがあるが、記憶よりもずいぶんと広くなっている。山側道路がR6に出るためにこの通りに出てくるので、全線開通に合わせて拡張されたのだろう。
(多賀駅前通り)
(図書館前通り)

 図書館前通りを真直ぐ700mも歩くと大久保中学校の前の交差点に着く。近年改築されたばかりのような真新しい大久保中学校の三階建て校舎は、2階、3階の窓や屋上は全部柵で囲われていた。大袈裟だが転落防止のためだろうか。
 中学校を過ぎるとすぐに民家も無くなって山側道路らしくなってくる。広い歩道の他に、2車線の自転車専用通路もついている、想像以上に広い道が出来ていた。往き来する車も多く、混雑するR6を他所に気持ちよさそうに走っていた。
(大久保中学校前交差点)
(山側道路)

 大久保中学校から山側道路を気持ちよく2km近く歩いて行くと、大久保橋、塙山橋と大きな橋が続き、塙山橋を渡ったところで右の斜面に登る山道を見つけて入り込んだ。
 この道を道なりに歩いて行けば、鉄塔を過ぎて風神−高鈴縦走路に出て真弓神社に行けることは「Y123.山側バイパス道路から弁天三角点」で経験済みだが、地形図を見ると一つ北の塙山橋の下を通る林道を歩けば大分近道になるはずだ。右の下る薄い踏み跡を見つけて入り込んだが、地形図の破線の道よりも少し早かったようで、どこまでも踏み跡は薄い。藪漕ぎにも慣れている和子は余り文句も言わないでどんどん下って行く。
(塙山橋を渡って山道へ)
(薄い踏み跡)

 常磐道の上下線を超えたところで林道に出ると、それは時折ダンプカーが走る舗装された立派な道だった。少し西に歩くと、車道の右手に分かれ道があり、その左側に仏像を掘った石碑が祀ってあり、右側には「真弓神社入口」の標柱が立っていた。地形図では途中で破線の道がなくなっているが、立派な標柱に誘われて歩いてみたくなった。
 始めは手入れが行き届いた歩きやすい山道が続いたが、30分も歩いたところで道がはっきりしなくなってきた。破線の道の方向に進んでは真弓神社の方向から少し外れるなと思って軌道修正をしているうちに方向感覚がおかしくなって迷走をすることになった。磁石と地形図を持ち出して頭を冷やそうとするが、和子は「この辺りにはショウジョウバカマが沢山生えていてもう蕾もついている。春には賑やかになりそうね」と呑気なことを言っている。
(真弓神社入口の標柱)
(迷走)

 15分も迷走をした挙句、ついにナビを頼りに林道に出ることにして、林道に出たのは「真弓神社入口」の標柱のところから1時間以上もかかっていた。予定通り林道を歩いていたら700m、10分で着いていただろう。
 舗装された林道に出ると、予定の近道の分れはすぐだった。
(一旦車道に下りて)
(予定の道)

 この予定の道も途中で踏み跡が怪しくなったが、植林の中を登って行くと難なく風神山・高鈴山縦走路に出ることが出来た。
 飛び出した縦走路は丁度車道の部分で、舗装されていないので行き来するダンプカーで土ほこりが物凄い。すぐ目の前の真弓神社への参道に逃げ込んだ。
(風神山・高鈴山縦走路へ)
(真弓神社への道へ)

 ここまで来たら何度も歩いたことのある道、迷う心配もなく気持ちよく歩いて行った。山門のところに来ると、門の向こうに大きな樹が根こそぎ横倒しになっていた。この倒木は10月14日(A104.真弓山縦走)にはなかったので、10月17日の台風26号で倒されたものだろう。幹が太すぎて処理しきれなかったようで、枝だけを切り払って、幹を乗越えるための足場を作ってあるだけだった。足場も仮のものなので我々登山者なら何とか通過できるが、一般の参拝者には苦労なことだろう。初詣はどうするのだろう。裏参道なら大丈夫だか---。
 真弓神社に着いて「今年一年無事に山歩きを続けることが出来たお礼」に二礼二拍一礼のお参りをし、暖かいお日様を受けて弁当を広げた。
(山門の向こうに倒木)
(真弓神社)

 真弓神社の境内からは、目の前に愛宕山-難台山、加波山−雨引山、筑波山、仏頂山-雨巻山などの山並みがくっきりと見えていて、いいおかずになった。
(真弓神社からの展望:)

 食事を終えて、次は表参道の見晴台に向かった。この見晴台には今年9月に立ち寄ったばかり(A94.真弓神社)だったし、今日は「真弓神社入口」標柱のところからの迷い道で時間も心配になっていたのだが、頑張る会の新年会会場になっていて会長さんからも是非寄ってみるよう勧められていたのである。
 山門のところの倒木を乗り越えて、二の鳥居をくぐって表参道に入った。
(倒木越え)
(表参道)

 材木で補強された急な階段道を登って行くと、見晴台は9月の時とはすっかり様変わりしていて、綺麗に伐採、除草がされ、ベンチも3台あり、向かいに遮るもののない広い視界が広がっていた。
(木製階段)
(整備された見晴台)

 天気も良くて展望も良く、南西に筑波山などが真弓神社からと同じように見えていたが、西から北西にかけて日光連山、高原山、塩原山塊の山並みが一部雪を頂いて綺麗に見えていた。今まで使っていたカメラの調子が悪くなって代わりのカメラを持参していたので、うまく撮れなくて残念! 
(見晴台からの展望)

 見晴台でゆっくり展望を楽しんでから、風神山を通っての下山にかかった。高鈴からの縦走路に出てから、車道から山道の縦走路に入り、ここから数カ所あるピーク越え全部巻道を歩いて行った。
(山道へ)
(すべて巻き道)

 弁天三角点だけは伐採されていた跡がどうなっているか気になっていたので寄り道したが、切り倒された樹木はまだ放置されたままだった。
 鉄塔のところの展望台にも立ち寄ってみた。こちらの展望台には”みはらし台”とひらがなの名板が立っていて、ここでも南西に筑波山方向の展望が綺麗に見えていたが、その左に水戸市街から太平洋にかけての展望が加えられていた。
(弁天三角点)
(みはらし台)

 更に風神山の風神雷神の碑にお参りして、風の広場でコーヒとお八つを頂きながら太平洋の展望を楽しんでから我が家に帰った。
(風神・雷神の碑)
(風の広場)

 今日の歩行距離は我が家から大甕駅までを加えると16km、歩数は3万3千歩を越えていた。久しぶりのウオーキングにしては少しきつすぎた。疲れました。 




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