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(ツマジロヒナギク) |
見晴らしの丘が見えてくると、丘の上の遊歩道は人の列でいっぱいだった。平日でもこれでは、連休中はどんな状況だったのだろう。
手前のナノハナは既に実を付け始めているが、ネモフィラはすこし色あせた感じはあるが、丘一面に咲いている様はやはり素晴らしい気持ちの良い眺めである。
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(ナノハナと見晴らしの丘のネモフィラ) |
山頂部に上がったが期待した山並みは筑波山さえも霞んで全く見えず、観覧車を入れた構図の写真を撮る。
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(ネモフィラと観覧車) |
見晴らしの丘を下りて、はまかぜ橋から振り返ると、青色のネモフィラの中に白いハトが飛んでいる姿があった。4月にはこれを近くから見て白いネモフィラも植えてあるのだなと思って見ただけだったのだが、丘全体が色付いてきて、やっと鳩が羽ばたく姿がはっきりと見えるようになってきたらしい。
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(白のネモフィラは鳩になっていた) |
まつかぜ橋の手前には藤棚があり、綺麗に色付いた藤の花房がいっぱい垂れ下がっていて綺麗だった。ここでこんなに綺麗な藤の花を見たら、もう笠間稲荷まで行かなくてもいいかなとも思ったが、笠間は笠間、予定通りに行ってみることにしましょう。
バラ園はまだ固い蕾、その先の玉子の森の中のチューリップの花がまだ咲き残っていた。半分は終わって摘み取られていたが、残っている分だけでも十分目を楽しませてくれた。
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(チューリップと翼のゲート) |
駐車場に戻って車に乗り、ひたち海浜公園ICから友部ICまで高速に乗って40分ほどで笠間のつつじ公園裏の駐車場に着いた。今日から\300に値引きされた入場料を払って、#2ゲートから公園内に入り山頂に向かう。半分は散ってしまっているが、残っている花だけでも充分に綺麗、あっち向きこっち向きシャッタを押しながら歩き回った。
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(色とりどりのツツジ) |
山頂からはツツジの向こうに愛宕山・難台山・吾国山・加波山あたりの山並みが見渡せた。
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(愛宕山・難台山・吾国山・加波山) |
ツツジ公園の駐車場から街中に下って街中の無料駐車場に移動し、笠間稲荷に向かって歩き始めると思いがけない人に出会った。新婚当時から6年間住んでいた会社のアパートで同じ棟に住んでいたKさん夫妻にばったり! 40年ぶりの再会にお互いにビックリ。旦那さんは私よりも年上のはずだが、まだお元気で山歩きの幹事もやっておられるとのこと。互いに顔を覚えていたのは同級生だった子供の付き合いの故のようだった。
街中のレストランで昼食をとってから笠間稲荷の境内に入る。右手に2本の藤の老木があり、楼門側の藤は長い花穂が無数に垂れ下がっていてシャワーのように見えた。
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(楼門側の大藤) |
その奥拝殿側にはブドウの房のように見える八重咲きの藤があった。県天然記念物八重の藤の石碑が立っていた。樹令400年とのこと。
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(県の天然記念物:拝殿側の八重の藤) |
八重の藤と大藤とを重ねて眺めると一層見事。
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(八重の藤と大藤の競演) |
その3日後、水府の山歩きをしてから常陸太田の市場に立ち寄った時に、ゴルフ帰りのシモンさん夫妻にばったりと出会い、ブドウ園のところの藤が綺麗だったよと知らされた。そのブドウ園は毎年夏には訪れる御馴染みのところ、どの辺に藤の花があったのかなあと早速見に行ってみた。
いつも駐車する道沿いの駐車場のすぐ脇が広い藤の花園になっていた。夏には藤の花は咲いていないので、ここは実を採り終わったブドウ園だとばかり思っていたのだが、いまは色とりどりの藤の花がいっぱい咲いていて見事な花園になっていた。駐車場には日立市内の老人施設の車が数台駐車していて、園内には車椅子から嬉しそうに見上げる笑顔があちこちにみられた。
この藤園はブドウ園の先々代のお爺さんがぶどう棚を改造して一人で造り上げたものとのこと。笠間稲荷の400年の大藤程の大樹ではないが、色々な種類の藤が植えられていて見事だった。八重の藤もあり、その向こうの長い藤とのコンビネーションは笠間稲荷の情景を思い起こさせる。
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(八重の藤) |
白い花も清楚で綺麗。
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(白い藤) |
紅色が鮮やかな花もある。
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(赤い藤) |
我家から20分のところにこんな素晴らしい藤の園があったとは驚き。シモンさんのアンテナの高さのお陰で知ることができ、これから毎年来て花見を楽しむことになりそうだ。