C66.県植物園と竜神峡

1.動 機
 7月1日のMAC山歩きが悪天候予想で中止になり、7月5日の雄国沼ハイキングまでの間があき過ぎることになった。晴天が続かないので関東百名山に出かける気にはならないので、6月の末、お手軽に県植物園〜県民の森と歩き、次の日天気が良かったので竜神峡に出かけてきた。

2.データ
a)山域:植物園(50m)、県民の森(74m)、竜神峡(175m)
b)登山日:2015/6/28(日)曇、29(月)晴
c)コースタイム:
6/28:自宅 12:15 = 12:45 県植物園(昼食) ---- 14:40 県民の森 ---- 16:30 植物園駐車場 = 17:00 自宅
6/29:自宅 10:05 = 10:50 竜神ダム駐車場 11:05 ---- 11:45 ふるさと村分岐 ---- 12:10 ふるさと村レストハウス(昼食) 12:40 ---- 13:15 宝剣洞展望台 ---- 14:00 渡渉点 ---- 14:05 亀ヶ渕 14:15 ---- 14:35 休憩舎 14:40 ---- 15:20 竜神ダム駐車場 15:25 = 15:40 水府直販所 15:55 = 16:35 自宅
(竜神峡の歩行軌跡)
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「石塚」「大中宿」

3.山行記録
3.1 県植物園 
 午後になってから我が家を出発、県植物園にシニアサービスで無料入場、入口近くのアジサイ園とバラ園に咲いている綺麗な花を眺めながら少し歩いて、四阿でお弁当。
 入口で薦められたウチョウラン展が開かれている展示室に向かうと、タイサンボクの大木が白い花をいっぱいつけていて綺麗だった。
(バラ)
(タイサンボク)
 展示室の入口では、テントの中でマニアの人達が丹精込めたウチョウランの鉢を並べて売っていた。可愛く気品がある花ばかりだったが、値札を見るととても手を出す気になれない鉢ばかり、写真を撮らせて貰っただけで展示室に入った。
 室内には色々な種類、色合いのウチョウラン300鉢がずらりと並べてあって壮観、一鉢ごとに花の名札が付けてある。
(ウチョウラン展)
 一つ一つ出展品を見て回ると、県知事賞などの表示がある受賞作品がいくつかある。確かに全体の姿や花付きは良いように見えるが、他の出展品と比べて抜きんでているようには見えず、審査員の眼力を信じるしかない。
(受賞作品例)
 隣には水石展という部屋があり、久慈川や八溝山などで見つけ出したらしい自然石が40個ほど盆に載せて展示してある。それぞれ芸術的な形をしており、中には苔が生えているものもあって、出展者のこだわりが感じられた。
(水石展)
(出展例)
 キンシバイや萩の花を愛でながら歩いて熱帯植物館に入り、色とりどりのランや熱帯林の花を見ながら一回りした。
(熱帯植物館)
 熱帯植物館を出て、森のかけ橋を渡って県民の森に入る。適当にぐるぐる歩き回って、見晴台に上がってうっすらと見える県西の山並みを眺める。山名表示板を見ながら、三峰山、高峰山、鶏足山、高田山、高取山の山並みを眺めて楽しんだ。
(県民の森展望台から)
 植物園の駐車場に戻った時歩数計は1万歩を越えていたので、今日はこれで十分として、そのまま我が家に向かった。

3.2 竜神峡
 昨日の県植物園ではMAC山行の代わりには物足りないので、上天気な今日、竜神峡を歩くことにした。尾根道を歩いてふるさと村に至り、宝剣展望台から竜神峡に下った9年前に同期会で歩いたコースを想定して出かけた。
 11時ごろ竜神ダムの駐車場に到着したが、全く下調べをしないで出掛けたので、尾根道への取付きが思い出せない。駐車場に「竜神峡ハイキングコース」の案合図があり、竜神湖沿いを歩いて行けばふるさと村には上がれそうだと歩き始めた。
 ちょっと歩くと、右の崖に沿って登る階段道があって「ここだったかな」と思ったが、これは勘違いで登り口に「民地への入口、進入しないで」との立札があった。
(竜神ダム駐車場)
(進入禁止)
 竜神湖沿いの道は広い舗装道だが、案内図には自転車・歩行者道となっており、車の心配をしないで気持良く歩くことができた。
 道沿いの樹木が茂っているので涼しくて有り難いのだが、左側の竜神湖の湖面がまったく見えないのが残念。30分も歩いたところで見えてきたのは、竜神湖の湖面が尽きて竜神川になったところだった。
(ダム湖沿いの舗装道)
(竜神川)
 更に10分も歩いたところの右手に階段道があり、登り口の道標には「竜神ふるさと村へ0.6km」とあった。
 ふるさと村に着けば、そこから宝剣洞展望台までは何度も歩いた道で楽ちんなはず。そこまで600mほど頑張ればいいのだろうと軽い気持ちで登り始めたのだが、急な階段道がどこまでも続き、標高差を考えなかった浅はかさを思い知らされた。
(ふるさと村登り口)
(階段道)
 途中、少し平らなところがあり、岩壁を覆う緑の苔に癒される。
 再び急坂になり、息を切らせながら登って、やっとふるさと村のレストハウスが見えてきた時には心底ホッとした。レストハウスの前のベンチで弁当を広げて一休み。
(苔むす絶壁)
(ふるさと村到着)
 レストハウス前の広い道を行くと藤の古木のトンネルになった。この藤のトンネルには記憶がない。
 ここを抜けると広い駐車場があり、見覚えのある売店があった。ここまでは武生林道から何度か車で入ってきた記憶がある。
(藤のトンネル)
(売店)
 車道をしばらく歩いて、左に別れる山道に入る。朽ちかけた老木もある趣のある山道だった。
 なだらかな山道を歩いて広い武生林道に出ると、すぐ目の前に宝剣洞展望台が見えていた。
(古木の道)
(展望台のある武生林道)
 展望台に上がると真ん中に明山の鋭鋒がめだち、その手前に三角形の山容をもつ竜神無名峰が日陰になって黒く見えていた。
(宝剣洞展望台から)
 展望台の前から亀ヶ渕への道標を見て、急坂下っていった。途中に何カ所も休憩ベンチがあったが、竜神川まで休まないで下った。
(急坂下り)
(ベンチ)
 慰めてくれたのは、黄色いキリンソウや、白いリュウノヒゲなどの野の花だった。
(キリンソウ)
(リュウノヒゲ)
 ジグザグに急斜面を下ったところに沢があって渡渉する。渡渉点の上流には綺麗な渕があって亀ヶ渕に着いたのだと思ったが、その先に亀ヶ渕まで200mの道標があった。この沢は竜神川の枝沢で、亀ヶ渕まで沢沿いの急な道を下ることになった。
(渡渉点)
(渡渉点の上流)
 5分ほど下ると急流に洗われて大きな窪みが連続するV字谷が見えてきた。竜神峡の本流だ。
 そのすぐ下に澄んだ水を湛えた広い渕があり、その奥に小さな滝が見えた。これが亀ヶ渕で、ベンチもあって一休みする。説明板には「淵の水は日立市の水木地区にある泉が森に吹き出しているとの言い伝えもある」との記述があった。この水が我家のすぐ近くまで通じていたとは知らなかった。
(竜神峡)
(亀ヶ渕)
 亀ヶ淵からは広い舗装道歩きになってもう大丈夫、ふるさと村登り口の手前の休憩舎のベンチに横になって腰を伸ばした。
 一休みして舗装道を歩いて行くと大吊橋から下ってくる階段道がある。出口は回転ゲートがあって、林道側に出ることは出来るが、大吊橋方向には入れない仕掛けになっている。有料の県植物園から県民の森に出るところのゲートと同じ仕組みで、大吊橋が有料になったのだから当然の事か。
(竜神ダムへ)
(大吊橋からの出口)
 竜神ダムか見えてくると、大吊橋の上から賑やかな声が聞こえてきた。吊橋の中ほどからバンジージャンプのロープが垂れ下がっていて、「怖くて俺は嫌だよ」と仲間内で順番を譲り合っている様子だった。そのうち飛び降りる姿が見られたのだろうが、この調子では何時まで待てば飛び降りるのか判らない。そのまま駐車場まで歩いて、車に乗って我家に向かった。県道に出る手前の左に階段道があり、ここが9年前に歩いたコースの登り口だった。
(竜神ダム)
(バンジージャンプのロープ)
 

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