S73.東北花巡りの計画(森吉山・岩手山・和賀岳)

1.動 機
あちこちから山行の知らせが入ってくる季節になり、皆さんから綺麗な高山植物の花写真を送られてくる。今年、我家は日帰りの近場ばかりを歩き回っていたが、写真を見せられて発奮し少し遠出をしようと東北山行を思い立った。まずは、しばらくお目にかかってない「コマクサ」に会いたいと和子がいう。日本一の岩手山のコマクサ群落が7月いっぱいは見頃だという情報があり、せっかく遠出するのに一座だけではもったいないので、花の百名山の森吉山と和賀岳を抱き合わせにすることにした。梅雨はまだ明けきらないでお天気ははっきりしないが思い切って出かけてみた。やはり3日連続登山はきつく、お天気も曇りがちで展望も思うに任せなかったが、たくさんの綺麗な花たちに出会うことができ、十分に満足できた山行でした。本稿は計画の過程のみを書き、実際に歩いた個々の山の山行記録は別稿(S74,S75,S76)にした。

2.コース計画
岩手山:2038m、コマクサを見たい。
リフトで1300mまで高度を稼いで稜線を歩く網張コース(標高差730m、歩行距離14.0km、登り4時間00分、下り3時間30分)にも魅力を感じたが、リフトは休日限定運転なので混雑するだろうと敬遠し、日本一というコマクサ群落がある焼走りルートに決定。標高差1470m、歩行距離13.4km、登り4時間20分、下り3時間20分。

森吉山:1454m、シラネアオイを見たい
素泊まりで安価なコメツガ山荘に泊まって様田コース往復(標高差650m、歩行距離11.6km、登り3時間05分、下り2時間30分)も考えたが、3日連続登山なので楽なコースにすることにした。阿仁スキー場のゴンドラで標高差600mを稼ぎ、シラネアオイを期待しながら森吉山に登頂し、これを越えて森吉山第一の湿原・山人平まで足を伸ばす。標高差300m、歩行距離6.5km、登り2時間00分、下り1時間40分。

和賀岳:1440m、ニッコウキスゲを見たい
秋田側の大田町からの薬師岳コースは、登山道は手入れされているが、コースが長く車で入る林道も長い(標高差650m、歩行距離14.6km、登り4時間30分、下り3時間20分)。岩手側の沢内村から登る高下ルートは、距離は短いが和賀川の徒渉が問題(標高差920m、歩行距離10.8km、登り3時間05分、下り2時間30分)。村役場に問い合わせて、水位は膝下程度で問題なしと確認して高下ルートに決定。

3.日程計画 
21日に日立で所要があるので、18日から20日が登山日になった。日立に帰るのが一番楽な和賀岳を最終日にし、人出が多そうな岩手山を休日の18日を避けて中日にし、初日を森吉山にした。森吉山は遠いので、前日(17日)に出発して麓に一泊することにした。
7/17(日)
日立南ICから盛岡ICまで433km、一般道を95km走って、秋田県阿仁町の旅館に宿泊
7/18(月、祝日)
阿仁スキー場のゴンドラ1150mまで登り森吉山を散策 下山後、一般道を150km走って、岩手県焼走り国際交流村のロッジに宿泊
7/19(火)
焼走り登山道を登って、岩手山を往復。一般道を80km走って、岩手県沢内村の旅館に宿泊
7/20(水)
高下林道の登山口まで車で入り、和賀岳を往復。下山後、真昼温泉で汗を流して、湯田ICで高速に乗り、417km走って午後10時頃日立南ICに帰着の予定



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