Y821.不帰のキレットと白馬三山縦走1日目
(八方池山荘から唐松頂上山荘まで)

1.概 要
一日目は茨城を早朝に出発して八方バスターミナルまでバスで走り、ゴンドラとリフトを2回乗り継いで標高1830mの八方池山荘まで乗り物で登った。後は唐松岳頂上山荘まで距離5.3km、標高差790mの八方尾根の登りだが、八方池のハイカーと混じって賑やかな高山植物を愛でながらゆっくりと歩いた。

2.データ
a)山域:八方山(1974m)
b)登山日:2011/8/7(日)
(不帰のキレット縦走コース)

(不帰のキレット縦走コースの標高差)


3.山行記録
1)アクセス:
日立自宅 3:50 = 4:00 日立電鉄南営業所 4:05 = 4:15 東海駅 4:25 = 4:40 勝田駅 4:40 = 4:55 水戸駅 = 5:20 水戸IC = 5:35 笠間PA 5:45 = 7:00 波志江PA(朝食)7:25 = 8:55 松代PA 9:10 = 9:15 長野IC = 10:25 白馬BT =10:30ゴンドラ=10:45リフト=11:00リフト= 11:10 八方池山荘

朝早起きして日立電鉄営業所4時5分発のバスに乗り、東海、勝田、水戸と仲間が乗りこんできて、5時20分に水戸ICから高速に乗る。北関東道から上信越道に入り、9月催行の小沢岳など西上州の山々を眺めながら走って長野ICを9時15分におりた。
一般道を1時間ばかり走って白馬村に近づくと、八方のスキー場は見えているが、唐松岳は雲の中。まあ今日は雨が降らなければいいとしよう。
ゴンドラアダム駅でゴンドラとリフト2回分が一緒になったチケットを受け取って、余り待つこともなくゴンドラに乗りこむ。お日さまが当たって、ゴンドラの中は暑い。
次のリフトアルペンクワッドに乗ると、風が涼しくて気持が良い。おまけに下の原っぱにはギボウシやカライトソウなどの花が綺麗に咲いているのが見えて嬉しい。2つ目のリフトグラートクワッドの乗り場へ向かう歩道脇には、シモツケソウのピンクの花が一面に咲いていて見事だった。グラートクワッドで一気に八方池山荘前に到着。標高差450mを乗り物で運び上げて貰った。
(ゴンドラに乗って)
(リフトを2回乗りついで)


2)八方池山荘−唐松頂上山荘
八方池山荘(昼食) 11:40---- 12:20 第二ケルン 12:25 ---- 12:45 八方池上12:50 ---- 13:55 扇雪渓 14:00 ---- 15:25 唐松岳頂上山荘(泊)

あわよくば八方池山荘の食堂で昼食をと期待していたが超満員、周りの空き地に陣取って持参の弁当を広げた。
観光客と混じって階段を登っていくと、なだらかな巻道と健脚向きの尾根道とに別れ、今回は巻道に向かった。第二ケルンのトイレで小休憩、ガスが晴れず展望は今ひとつだったが、道傍には色々な花が咲いていて目を楽しませてくれた。頂上山荘に着くまでにせっせと撮った写真を見直してみると、キンコウカ、ヒメシャジン、コメツツジ、アカショウマ、ウツボグサ、オトギリソウ、クガイソウ、ギボウシ、シモツケソウ、シラネセンキュウ、イワシモツケ、ミミナグサ、センブリ、ヨツバシオガマ、コゴメグサ、オヤマソバ、ニッコウキスゲ、ダイモンジソウ、コオニユリ、ウメバチソウ、マツムシソウ、ミヤマウスユキソウ、ワレモコウ、イワショウブ、アキノキリンソウ、オミナエシ、シラネニンジン、カライトソウ、ハッポウアザミ、ハクサンフウロ、イワオウギ、シナノキンバイ、エゾシオガマ、ナナカマド、ゴゼンタチバナ、チングルマ、コイワカガミ、ウサギギク、コケモモ、トモエシオガマ、ハハコグサ、コバイケイソウ、アオノツガザクラなど色とりどりだった。

道なりに進むと、息ケルン、八方ケルンと次々とケルンが現れ、展望写真の張られた高台に立ったが、ガスで何も見えない。八方池はパスして上の道を直進した。大勢が屯する八方池を見下ろしながら小休止。
(出発! 先に大勢のハイカーが見える)
(息ケルン)

気分を取り直して次に向かい、扇雪渓の下で小休止して登っていると霧雨が舞い始めた。雨具をつけて歩くと八方の頭を巻くトラバース道になり、ところどころ岩場やガレバが現れ、丸太の橋も滑りそうで少々気持ちが悪い。
唐松岳山頂山荘に入ると、別館の向かい合わせの2段ベット一区画を割り当てられた。17人以外に2人の部外者が入ってきたが、4畳4区画はまずまずのスペースである。私の入った下の段は天井までの高さがあって快適だったが、上段に寝た人達は垂直梯子の上り下りが大変だったようだ。
外はガスの世界、乾燥室に雨具を干して歓談していると夕食時間になって急に雨足が強くなって、食堂のある本館まで雨具をつけて歩く羽目になった。こんな時は別館は困りものだ。食卓に並んだ食器もすべて使い捨てのプラスチック、水源のない山小屋の苦肉の策だろうが省資源の時代にそぐわないと評判悪く、入っている食材まで不味く見える。
夕食後、瞬時、剱岳が頭を出し、みんなでカメラを向けたがすぐにまた姿を消したので、早起きの寝不足を解消しようと早々に眠りに着いた。トイレは水洗、夜中も常夜灯が付いていてありがたい。
(ガレ場もあり)
(唐松岳頂上山荘)






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