V44 アメリカグランドサークル9日間

2日目;4月12日 ザイオン〜ブライスキャニオン

モーニングコール 7:00
ザイオンロッジ 9:00 = 9:15 ザイオン博物館 9:30 =9:55 ナローズ入口 ----(リバーサイドウオーク)---- 10:35 ナローズ入口 ---- 10:45 = 11:15 ザイオン博物館 11:35 = 11:50 キャニオンオーバルックトレイル 12:55 = 13:00 なみなみポイント 13:15 = 13:20 チェッカーボードメサ 13:25 = 14:20 コンビニ(昼食) 14:50 = 15:10 レッドキャニオン 15:20 = 16:00 ルビーズイン16:35 = 16:45 サンセットポイント ---- (ナバホトレイル) ---- 18:00 サンセットポイント = 19:00 インスピレーションポイント 19:10 = 19:25 ブライスポイント 19:55 = ルビーズイン(泊)

うつらうつらしている時モーニングコールの電話がなり、外を見ると目の前の岩山が真っ赤に燃えていた。空は雲一つない快晴だ。前庭に飛び出してシャッタを押した。昨夜は良く見えなかったが、ロッジ街の周りは岩山で囲まれていた。朝食を終えて出発までの間近くを散歩すると、牧場の中に名前の分からない珍しい動物が色々いた。動物達と遊びながら写真に撮った。
(目覚めるとロッジ前の岩山が見事な朝焼け)

国立公園入口で入場手続きをしてすぐに博物館に到着、裏手に回ると大岩壁が屹立していた。タワーズオブザバージンの連山で、最高峰は左のウエストテンプルで博物館から1161mある。早速ツーショットの記念撮影が始まった。
ウオッチマンなど反対側の景観も楽しんでから、次のシャトルバスに乗った。
(博物館裏のタワーズオブザバージンの大岩壁)
(ザイオンの番人、ウオッチマン)

バスは渓谷沿いの道をゆっくりと走る。右側には岸壁が迫り、バスの天井にも窓があり、これを通してロッククライミング中で崖にぶら下がっているクライマーも見えていた。一日では登りきれないので途中で一泊もあるという。
終点のナローズ入口まで両側の大岩壁を車窓から楽しんでバスを降り、その奥に続く平坦なリバーサイドウオークを歩き始めた。途中まで歩いて「これから先は同じような景色が続く。元気な皆さんにはもっと良いところを歩いて欲しいからここで引き返しましょう」とIちゃんの提案に全員賛同、途中で切り上げた。引き返す途中、足まで防水服をまとった数人のハイカーと行き違った。ナローズ渓谷の川をジャブジャブと遡上するコースがありなかなかの評判なのだという。
(2両連結の無料シャトルバス)
(リバーサイドウオーク)

バス停一駅分だけ車道を歩いて、色々な名前がついたそそり立つ岩峰をじっくりと見あげ、ぶら下がっているクライマの姿も確認したりして楽しんだ。その先はバスに乗って博物館まで引き返し、中に入ってザイオン渓谷の成り立ちなどを勉強した。
(ツインブラザーズ)
(グレートホワイトスローン)

博物館からはネバダ観光の車に乗りかえ、ザイオンマウントカーメルハイウエーを走り、狭い交互通行のトンネルを過ぎたところに車が停まって、ここから追加のキャニオンオーバルックトレイルの往復1.6km、高低差50mのハイキングが始まった。始めは急坂で手すりも付いていたが、上り切ると道は平坦になったが手すりはなく、ザレた道で左は落ちると一巻のお終いという深い谷だ。一般観光客が入るところに手すり無しは日本では考えられない話だが、すべて自己責任が徹底しているアメリカならではの話だろう。眼下の谷間も向かいの山も美しく、ところどころに咲いている野の花も可愛いが、足元に気をつけながら歩いた。
(キャニオンオーバルックトレイル)

展望台まで上がると、眼下に深い谷が見渡せ、向かいにはウエストテンプルなどの山々が見渡せて絶景だった。景色を眺めながら一休みしたり、もう少し高い岩の上まで登ってみたり、思い思いに至福の時を過ごした。
(キャニオンオーバルック)

キャニオンオーバルックから下って、次はIちゃんが「なみなみポイント」と名づけた赤い一枚岩に波状の模様が入ったロックガーデンに立ち寄った。昼寝したいような気持ちのいい場所だった。
次いで東口近くで、岩の斜面に升目状の模様が入ったチェッカーボードメサという名所に立ち寄った。標高2033mある山だと言う。
(いずみスペシャル:なみなみポイント)
(チェッカーボードメサ)

シーニックドライブ12号に出て東走し、コンビニに入って公園のようなところで昼食休憩してさらに東走すると、カラフルな岩の展示場のようなレッドキャニオンに着いた。色も綺麗だが、色々な形の岩の造形が面白い。看板によるとここにも沢山の散歩道が出来ているらしい。
(レッドキャニオン)

ブライスキャニオンのロッジに着いて一休みしてから、キャニオンの観光が始まった。昼間よりも夕方の方がここの売りの尖塔群が綺麗に見えるので、ロッジでの休憩は時間調整だったのだ。
まずは車でサンセットポイントに案内された。展望台から下を覗いて驚いた。数え切れないほどのおびただしい数の尖塔が連なっていた。それもオレンジ、ピンク、白、ラベンダーと色とりどりだ。想像を絶する光景とはこんな光景だろうか。パンフの写真では分らない感動だ。それでも盛んにシャッタを押し捲った。
(サンセットポイントから:初めて観る数え切れないほどの針峰群に驚嘆した)

ゆっくりと展望を楽しんだ後は、この断崖を160m下る距離2.2kmのナバホループトレイルを歩いた。途中、まだ雪が残って凍っているところもあって気持ち悪かったが、だんだんと尖塔群が近くなって迫力が増してきた。
(ナバホループトレイルで谷間に下りる)

一つ一つの尖塔の形がよく見えてきて、それらはチムニーだったり、ハンマだったり、姉妹だったり、亡霊だったり、なるほどと思わせて面白い。下りきると別の谷筋にダブルブリッジという2重の自然橋がありみんなで記念撮影。下りきって西に回り込むと西日を受けた尖塔群の数が更に増え、ただただ感動するばかりだった。登りに入ると、狭い谷間は更に狭くなり、急坂の上に凍ったところも多くなり歩くのに気を遣った。一週間前だったら歩けないコースだっただろう。
(雷神のハンマとスリーシスタ−ズ))
(狭い谷間には日が差さず、道は凍ったまま)

Iちゃんはトレイルから上がって次のインスピレーションポイントまで歩道を歩くことも考えていたのだが、雪がまだ残っているとの情報で車で移動した。インスピレーションポイントからの眺めは尖塔群の数がまた一段と増えた印象で見事だった。インスピレーションポイントの展望台は2箇所あり、Iちゃんは上の展望台手前から下に下りるトレイルにみんなを案内した。私は折角だからと一人で上の展望台まで駆け上がって一瞥して皆さんの後を追ったが、皆さんは展望台の下のところで西の方を眺めていた。少しの高さの違いだが確かに上の展望台よりも尖塔群の重なり具合がいいように思えた。
(ロウアーインスピレーションポイント)
(アッパーインスピレーションポイント)

次のブライスポイントまでも雪が残っている恐れがあり、やはり車で移動した。日没寸前の時刻になっていて、ビュートが赤く燃えて綺麗だった。日没寸前の太陽は光が痛いほど目を射してくる。Iちゃんに言わせると、アメリカでは日没は沈み行く太陽自体を楽しむのではなくて、夕日に照らされて刻一刻と変化する景色の色の変化を楽しむものだという。それでも日本流に太陽が沈むまでそこにとどまって日没の様子も見せてくれた。
(ブライスポイント)
(ブライスポイントからの日没)






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