Y94 黄葉のカナデイアンロッキーハイキング(6)

6日目;9月30日 ウイルコックスメドウ 

グレーシャービューイン 8:55 = 9:05 ウイルコックス登山口 9:10 ---- 9:35 展望所 9:40 ---- 10:50 ウイルコックスパス 11:25 ---- 12:15 ウイルコックス登山口 12:30 = 13:00 リバービューポイント 13:15 = 13:45 ボウサミット駐車場 ---- 13:55 ペイトレイク展望台 14:15 ---- 14:30 ボウサミット駐車場 = 14:35 ボウレイク 14:50 = 16:35 バンフホテル(泊)

今日のハイキング場所はホテルのすぐ裏手にあって、アスバスカ氷河と谷向かいになっている。バスに乗って10分で登山口に到着した。周りは白い雪山に囲まれているので、今日も雪の中のハイキングになりそうだ。
歩き始めはなだらかな草原を登ってゆく。夏には色々な高山植物で賑やかになりそうな草原で、途中では、絨毯のように積もったリスの食べがら、岩に張り付いた地衣類、熊の好きなバッファローベリーの説明などを聞きながら登って行く。
(登山口の駐車場)
(緩やかに登る)

気持よく登って行くと眼前が開け、左手谷向こうにmt.アスバスカとmt.シルバーホーンに挟まれたアサバスカ氷河が見え、
(Mt.アスバスカとアスバスカ氷河)

右手上には樹林帯の上に聳えたつナイジェリピークが見えていた。
(ナイジェリピーク)

やがて予想通りに雪道になってきたが、今日は風がないので寒くはなく、ウイルコックスピークを目の前にしながらゆっくと登って行った。
ウイルコックスパスはウイルコックスピークとナイジェリピークの間の峠の事だが、昔は下のアイスフィールドパークウエーの谷間が全面氷河で覆われていて通行不能だったので、ウイルコックという人がこの峠を通る道を開いたのでつけられた名前で、昔は主要交通路になっていたとのこと。100年前まで下のホテル辺りまでアサバスカ氷河が伸びていという驚きの話です。
ウイルコックスパス手前の岩場の上で昼休み、暖かい陽を受けてお八つを食べながら展望を楽しんだ。
(ウィルコックス・パスに向かい雪道を登る)
(ウイルコックスピークをバックに)

岩場からは360°の大展望、雪山を眺めているのは気持ちのいいものです。
(Mt.アスバスカからウイルコックスピークにかけての展望)

ゆっくりと休んで下山開始。目の前の展望が登りとは違うので、上りと同じところを下っても、別の道を下っているような気分で気持よく歩くことができた。
(下山開始)
(下りは違う展望)

ウイルコックスパス登山口の駐車場に戻った時には停まっている車が随分とふえていた。そういえば下り坂では何組ものハイカーと出合った。登山口に降りた時のGPSデータは歩行距離6km、高度差300mだった。
バスに乗ってバンフのホテルまで長いドライブだ。ホテルに早く着きたいので昼食休憩はなし、車中でサンドウイッチを食べるようにとの指示があった。
ビッグベンドを下ったところで右手の岩壁が濡れているのが目についた。良く見ると小さな滝が何条も流れていて、岩が泣いているように見えて、ウイーピングウオールと呼ばれているとのこと。、
(ウイーピングウオール)

バンフに早く帰ると言っても、長い道中、来る時には立ち寄らなかったビューポイントに二ヶ所案内して貰えた。
最初はリバービューポイント。駐車場から少し歩いて行くとノースサスカッチュワン川の断崖の上に出て、只っ広い川の向こうにmt.エメリーやmt.サスカチュワンの山が見渡せて良い景色だった。
看板によれば、「これらの山の間の峠も昔の原住民の狩猟場所だったところで、19世紀には通商交通路にもなっていたところ、今はこの辺りのノースサスカッチュワン川は聖なる川と認定された。」とあった。
(ノースサチュカチュワンリバー展望台からMt.エメリーとMt.サスカチュワン)

駐車場に戻ると、道の反対側に岩山が並んでいて、山に名前が付いているのかどうかわからないが思わずパチリ。
(ノースサチュカチュワンリバー駐車場から東、Mt.ステワルト山群)

次はペイト湖。ボウサミット駐車場から余り知られていない展望台だと言って10分ほど山道を案内された。そこは岩場の上で、眼下になんとも言えない美しい青い色をした美しいペイト湖を見下ろすことができた。この湖面の色を何と表現するかと議論になったが、トルコブルーということで落着いた。写真にとっても目で見た色が再現できるとは思えなかったが、何枚も何枚もシャッタを押した。
季節や天候によって湖面の色は変化するらしく、18年前にもこの湖を眺めたことがあるが、こんな鮮やかな色ではなかったと思う。余りに綺麗な湖面に感動して離れがたく、腰を上げるまでに20分が経っていた。
(ペイト湖)

ペイト湖の次に、すぐそばのボウレイクにまた立ち寄った。前回はお天気が余り良くなかったので、今日の好天気の下でのその景色を見せてやろうとの親心だったのだろう。再訪したボウレイクの湖面は太陽の光りを受けて素晴らしい色になっていた。
(ボウレイク)

再訪したボウレイクを出てからバンフまではノンストップ、車窓からのカナデイアンロッキーの素晴らしい山並みを眺めながらの気持のいいドライブだった。
(山並みを眺めながらのドライブ)

バンフの街に近づくと、バンフの2峰、mt.ランドルとmt.カスケードが見えるようになった。
(Mt.ランドル)
(Mt.カスケード)

バスは市内に入ってからめぼしい土産物店を案内しながら市街を一回りして、16時半にブリュースターマウンテンロッジに到着した。部屋に入って汗を流したりして一休み、18時から街中のイタリアン料理店に入ってパスタ料理に舌鼓を打った。





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